花ごよみ 平成16年 7月 上旬
01(木) 海紅豆(かいこうず)
庭の片隅にこの花があります。ブラジル原産のアメリカデイゴです。今までは毎年この時期にあー木が赤くなったなーくらいにしか思いませんでしたが、花ごよみを掲載するに自分自身非常に花を大切にまた花を観察する様になりました。真っ赤で鮮やかなこの花は、原産地ブラジルの情熱を感じます。
花言葉は、夢・童心です。
02(金) インド浜木綿(インドはまゆう)
畑の隅に百合の花に似た、甘い香りを漂わせている、花を発見。百合の時期には少々早いように感じ植物図鑑を調べると、インド原産の浜木綿との事。昨日の海紅豆同様に外国からの帰化植物。日本人の花を見て心が癒される感性が、外国の花にもかかわらず、広く受け入れた現われでしょうか・・・?
花言葉は、潔癖です。
03(土) 紫式部(むらさきしきぶ)
葉の付け根に、淡紅色の花を付けた紫式部です。どの花の名前もいつの時か誰かが付けたのでしょうが、この花に関しては、初夏の花の色、そして秋の赤紫色に熟した果実を見て命名したのでしょうが、名付け親の素敵な感性と、平安時代中期の歌人「紫式部」を意識したネーミングに、ある種の風流人を見る思いがします・・・・・
花言葉は、聡明です。
04(日) トマトの花
母が作っている野菜の一つ、トマトの花です。茄子、南瓜につづき、これもやはり夏には欠かせない食材の一つですね。
食材といっても生で頂くのがこの時期は一番おいしいので、まるごとかぶりついたり、スライスされてサラダになってみたり、冷やし中華の具になってみたりほとんどが生食です。色も綺麗なのでほぼ毎食食卓に出されているようです。
最近のトマトは昔のトマトに比べ、甘味が強いので塩をかけなくても美味しく食べられるような気がします。
それにしても野菜の花ってどれもなんとなく似ているように見えるのは私だけでしょうか?
05(月) 人参(にんじん)の花
只今午後7時です。外に出てみると鶯(うぐいす)のホーホケキョ、そして蝉(せみ)のミーンミーン何か季節が判らなくなってしまいそうです。話が横道に逸れてしまいましたが、本題に入ります。別に寺の花がネタ切れした訳ではありませんが、今日も畑の野菜人参の花を掲載させて頂きました。野菜の中でも好き嫌いの激しい部類ではないでしょうか・・・・?
晩御飯はカレーライスでしたが、家の子供達は人参も残さず食していました。好き嫌いなく一安心です。
06(火) 藪萱草(やぶかんぞう)
霊園の観音像の裏に、この花が今年初めて咲きました。霊園開設当時(平成10年)芝生が植えられ緑鮮やかでしたが、時が過ぎ鳥の悪戯か、はたまた風の悪戯か、見る影もなく雑草地と化してしまいました。しかし何ヶ所かに橙赤色の八重咲きのこの花が咲き緑の中に、一際鮮やかな趣を演出しています。
残念ながら、一日だけしか咲く事のない、短命な花です。
07(水) 紫陽花(あじさい)
梅雨の時期の代表花紫陽花です。雨の日に掲載を考えていたのですが・・・・悲しいかな雨が降らず本日掲載いたしました。
空梅雨の影響で寺の回りは、稲作農家が多く雨不足を心配しています。そして真夏の水不足。やはり紫陽花の花は雨に打たれ色をより一層増す花を観賞するのが一番いいと思いますが・・・・?
花言葉は、七色の色のごとく移り気です。
08(木) 額紫陽花(がくあじさい)
今日も快晴、猛暑の一日でした。今日の花も雨用に用意してあった額紫陽花です。本堂の裏山に咲いています。花の回りに大きな花を付け、中心に小さい碧紫色の花がたくさん密集しています。この花も雨に打たれてこそ良さを出すと思うのですが、例年ですと7月20日前後梅雨明けですが、このまま酷熱の夏到来となってしまいそうな今日この頃です。
皆様方も暑さに負けず、お身ご自愛下さいませ。
09(金) 柾木(まさき)
境内の生垣に使われている木の花を本日掲載いたします。緑の葉はギザギザで艶があり、細かい黄緑色の花をたくさんつけています。普段ですと全く興味のない木の花も最近の私の目には非常に新鮮に写ります。
10(土) 紫君子蘭
(むらさきくんしらん、アガパンサス)
畑の山裾にこの花が咲いています。長い花茎を伸ばし、先端に青紫色の花を四方八方にたくさんつけています。このところの暑さにも、この花を見ると涼感あふれる花の姿が一服の清涼感を与えてくれます。
花言葉は、恋の訪れ、優しい気持ちです。
11(日) グラジオラス
この花の名前を、知らない方はいないと思いますが・・・・?
切り花や、夏花壇の花材として親しまれています。
花色も豊富で、白・赤・黄・ピンク色など(青と黒以外ほとんど)あるようです。当寺には、この二色が畑に植えられています。
花言葉は、慎重な愛・忘却・密会です。
12(月) 麒麟菊(きりんぎく、リアトリス)
この花は、北アメリカ原産の花です。名前が判らず偶然町の直売所にこの花の鉢植えがあり名前を尋ね判りました。寺には畑に咲いています。紫の毛繊状の花で穂が長く、茎は百合に良く似ています。外国産の花は横文字で呼ばれますが、日本ではやはり和名で呼びたいものです。
花言葉は、燃える想い・高慢です。
13(火) 玉蜀黍(とうもろこし)
ご存知?玉蜀黍の花です。中南米の原産とされ、世界各地で栽培。小麦、稲に次ぐ食用作物の第3位の生産高との事。日本へは16世紀に渡来。この時期わが家では蒸して、また焼いて食します。子供達も喜んで奪いあっています。歯の隙間に挟まりますが、甘味のある味わいは格別のものがあります。
14(水) 木槿(むくげ)
花の色は、淡紫色・淡紅色・白色があるようですが、寺にはこの白色と八重の紫色があります。大輪の見事な花を咲かせ貫禄十分です。韓国の国民花になっているのも頷けます。関東地方も昨日梅雨明け。夏の水不足が非常に心配されます。話が変わりますが、今日早朝長女(6才)とカブトムシを捕まえに寺の山に行き5匹GETしてきました。自然の残るこの場所私は好きです。
おっと、今日の花言葉は、繊細な美しさ・信念です。
15(木) カンナ
黄色と赤色の競演。夏の花壇を彩る球根植物。黄と赤同時に開花した写真を掲載したかったのですが、赤色の方がやや早く開花花を落としてしまいました。最近では鉢植えにも改良されているようですが、やはり茎を長く伸ばした大型の花は見ごたえがあります。
花言葉は、永遠です。