花ごよみ 平成16年 5月 下旬
16(日) へびいちご
鮮やかな紅色をした実が、草の緑の中で一際目立っています。花言葉の可憐とは程遠く、“へびいちご”というありがたくない名前で呼ばれています。私も未だかつてヘビがこのイチゴを食べているところを見たことがありません。あなたは見たことがありますか?
17(月) 雪ノ下
この所天気がパッとしませんが、このまま梅雨入りしてしまうのではないか・・。と思わせるような花がいくつか見られるようになってきました。徐々に紹介していけると思います。一つは丸いまだらの葉の表面に毛が生えているのが特徴的な雪ノ下の花です。葉は天ぷらにして食べたり、薬として使ったりするそうですが、私はまだ食したことがありません。今度試してみたいと思います。写真の雪ノ下の葉と花の間には、ふたりしずかの葉が紛れ込んでしまっていますが、雪ノ下の花は葉の間から一本スーッと細い茎を伸ばし、そこに小さな白い下向きの花をつけているので、普段から目を向けていないと見過ごしてしまうかも知れません。見たことのない人も結構いるのではないでしょうか。花言葉は愛情・好感・軽口・無駄・切実な愛だそうで
18(火) 母子草
咲き出してから日が経つのですが、丈の低いものが多くある中で岩の斜面に生え、際立って大きく成長している母子草を見つけました。春の七草に言うゴギョウの異称だそうです。名前の通り母と子が寄り添うように咲いている姿は微笑ましくも見えます。花言葉はいつも思うです。
19(水) ジャガイモの花
この花は何かおわかりになりますか?皆さんが好きなジャガイモの花です。あまり目にすることがないと思い野菜の花ですが掲載してみました。子供たちも肉じゃがやフライドポテトが好きで、収穫の秋を心待ちにしています。
20(木) のいばら
新緑の中で一際白い色が映え、芳香を漂わせている花を目にすることが出来ます。雨に打たれ、眩しいほどの白さを見せています。台風2号接近このままうっとうしい梅雨に入ってしまうのでしょうか・・・?
花言葉は気まぐれ美人です。
21(金) 黄菖蒲・白菖蒲
植えられている場所が異なるのでこの様な写真になってしまいましたが、今境内では白菖蒲と黄菖蒲が咲いています。以前菖蒲だと思っていた紫の花は、実はカキツバタだったらしく、間違えて載せてしまいました。菖蒲とカキツバタの区別はどこでするのでしょうか?未だにわかっていません。普通によく見られる紫色の菖蒲はなぜか境内には見られません。3色揃ってるとよかったのですが、少し残念です。花言葉はあきらめ・優しい心・あなたを信じます・・・だそうです。
22(土) こひるがお
このところの雨続きで草が伸び放題になっている地に何箇所かまとまって薄いピンク色の花が咲いているのが見えます。“こひるがお”というらしく、朝顔の花より少し小ぶりの花で可愛らしいといった印象です。生命力が強いのか草刈り機で刈ってしまっている土地でも数多く自生しています。
23(日) ピラカンサス
秋に真っ赤な実を沢山付けているイメージが強い木のせいか、初夏にこの様な小さい白い花が咲いているとは気づきませんでした。今までいかに何気なく境内を見過ごしてしまっていたのか、と思うと残念でなりません。花ごよみに掲載するようになり、本当に境内の草花、樹木の成長・開花が楽しみになりました。興味がでてきたこともあって、うっとうしいだけだった草花も今は新鮮に目に映ります。
24(月) にわふじ
庭の地面を這うように一つの茎から一本の房状の花を付けた紅紫の花が目に飛び込みました。名前がわからず調べましたところ、“にわふじ”という名前の植物でした。確かに地面を這ってはいますが、房状の花が藤にもよく似ているようです。もっと勢いよく咲いてからの写真を載せようと思っていたのですが、なぜか一株に一つの花しか付けていないようなので、寂しい写真です。日当たりのよい場所ですともう少し多く花を付けるのかも知れませんが、何せ他の植物の足元にひっそりと這わせているので、控えめな花なのかも知れません。
25(火) 山いちご
山に入るといたるところに、黄色の実を付けた“山いちご”が目につきます。子供の頃この時期になると、この実をよく食べました。写真を撮り終えた後で童心に返り食してみました。○十年ぶりに食べた山イチゴはとても懐かしい味がしました。甘いのがほとんどですが、ときどきすっぱいのもあったり自然の味を堪能しました。
26(水) キウイの花
独特な形と甘酸っぱさを持つ“キウイの花”です。ご存知だとは思いますが、ニュージーランドの鳥キウイの形に似てこの名前が付いたそうです。子供たちはサラダやデザートでも美味しいと取り合って食べますが、ちなみに私はあまり好きではありません。
27(木) アマリリス
一本の太い茎から大きな花が四方に見事に咲いています。アマリリスの花の色は何色もあるようですが、寺にはこの1種類しかありません。しかし、数多くの株があるため、一斉に咲くその姿は花の美しさを誇示しています。花言葉はおしゃべり・程よい美しさです。
28(金) どくだみ
今は刈ってしまったので残っていませんが、刈る前の日の写真です。“どくだみの花”ってあまりまじまじと見つめたことがありませんが、この様にまとまって咲いていると結構綺麗です。鎌で刈っていると強烈な臭いが鼻につくのであまり好きではありませんが、薬として使われた時代があったとか。昨今の健康茶ブームでほとんどのドラッグストアにウーロン茶、柿の葉茶などと一緒にどくだみ茶も置かれているようです。私は緑茶が好きなので他のお茶は買い求めませんが、きっと薬っぽい味がするのでしょうねぇ。
29(土) 虫取り撫子(小町草)
繁殖率の非常に高い花が境内のところどころに自生しています。写真を撮った際に運良く蜜を求め花に飛来していたアオスジアゲハも写すことが出来ました。花の名のごとく茎に粘液を出し、小さい虫が付着することからこの名が付いたそうです。花言葉はわなです。
30(日) ホタルブクロ
寺の山の斜面に灯篭を思わせるホタルブクロの花が咲いています。毎年いくつか見うけられたのになぜかこの一輪しかありません。知らないうちに草刈り機で根でも傷つけてしまったのかもしれません。立浪草と同じようにこの花もこれから注意深く見守っていこうと思います。
31(月) 白丁花(はくちょうげ)
庭の一角に丸く刈り込まれた木に、小さな白い花が星屑のようにたくさん咲いています。しばらく名前がわからず、いろいろな人に聞くも解決せず偶然子供の植物図鑑を見て名前が判明しました。別名を花の形のごとく、満天星というそうです。