「野辺送り」 
 
 土葬の時代、故人と親しかった人たちが棺をかつぎ、
葬列を組み墓地まで歩き埋葬に行った風習が「野辺送り」です。
 
 墓地の場所が、野原のようなところから、この名前があります。
出棺の時、故人が常用していた茶碗を割ったり、
松明(たいまつ)をかかげていくなど、さまざまなしきたりがあり、
それらはみな死者が安全に無事に葬られるようにという
願いのあらわれです。