「末期の水」
医師から臨終の宣告があると、居合わせた人は亡き人に、
末期の水を口に含ませます。このしきたりは「死水」ともいわれます。
生命に欠くことのできない水の霊力で、再びよみがえってもらいたいという願いを込め、また死んでのちに水に渇くことの無いようにとの
気持ちの現れたしきたりです。
人間の死という厳粛な瞬間に立ち合うことで、
生命の尊厳を身をもって知ることができる場ではないでしょうか。