「霜月会」 (しもつきえ)
 
 十一月二十四日は、中国の天台大師智(ちぎ)の忌日に当たり、天台宗では、六月に営まれる「六月会」とともに重要な行事です。「天台会」「天台大師会」ともいいます。

この法会がわが国で最初に行われたのは、延暦十七年(798)比叡山において伝教大師の執行した法華十講といわれますから、およそ千二百年の歴史をもつ伝統行事です。
一般の天台宗寺院では「大師粥」や「智恵粥」といって、小豆粥を作ってみんなで食事する習慣が伝えられています。