「節分」
 
  節分は、季節の移り変わる日ということですから、春夏秋冬
四つの変わり目ごとに節分があるわけです。
 
 二月の節分は、冬から春へと移り変わる境の日で、立春とな
ります。立夏・立秋・立冬の前日も節分ですが、春の節分の行
事だけが、現在も残っています。
 
農耕民族である日本人にとって、春の訪れが最も大切であっ
たことの証しではないでしょうか。
 
 正月のように行事料理は作りませんが、福を招き鬼を追い払
う豆まきを、ヒイラギの小枝にイワシの頭を刺したものを軒
下に飾り、災いが家内に入り込むのを防ぎます。
 

「節分の時によろしかったお使いください」
 
 節分には海苔巻きを恵方を向いて丸かぶり?
「のり巻きの日」が1987年に制定されました。2月3日です。
制定したのは「全国海苔貝類漁業協同組合連合会」
(もしかしたらどこかの地方にそういう習慣が合ったのを見つけだして
決めたのかもしれません。一説によると大阪が発祥の地)

 寿司業界が季節もののイベントを考えていて、
連合会と「のり巻きの日」を節分の日に設定したものとも
思われます。

 そば屋には年越しそば、鰻屋には土用の丑の日。
ところが寿司屋にはそういう日はありませんでした。
「節分」「恵方」「家族の息災」とツボを押えた風習は
いまや全国展開をしています。