「薮入り」 (やぶいり)
 
 今日の盆や正月にみられる帰省ラッシュは、実はこの「薮入り」という言葉の延長線上にあります。
昔は他家に雇われている人は、正月十六日と七月十六日に
一日だけヒマをもらって里帰りしました。
今でもこの風習は残り、盆・暮れの帰省となっています。
柳田国男によると、正月のこの日を古来「仏の正月」といい、
本来はお寺で遊ぶ行事だったようです。
この日に先祖詣りをする習慣の残っているところもあります。