花ごよみ 平成25年 11月 下旬

石蕗(つわぶき)

キク科ツワブキ属。
境内に植えられ、たった一株だったものが地下茎で伸び、何ヶ所かに繁殖しています。
もっと増えることを、望んでいる私がいます。
日本情緒のある黄色の花で、葉はまさに蕗状です。
冬から春にかけて若葉を摘み取り、塩茹でにし、また葉をあぶったものは、腫れ物や湿疹に薬効があります。
九州名産の「佃煮キャラブキ」は、この葉で作られます。

花言葉は、謙遜・謙譲・愛よよみがえれ・困難に傷つけられない・先を見通す能力です。

Date: 2013/11/16(土)

雌生揉(めなもみ)

キク科メナモミ属。
道端や荒地に生える一年草です。
葉は大きく、茎には毛があり、花の付いている柄はベトベトします。
秋に目立たない黄色の花が咲き、実の腺毛や粘液で動物を媒介し繁殖します。
中国では漢方でキレンと呼ばれ、薬草として使われるようです。

Date: 2013/11/17(日)

紅花襤褸菊(べにばなぼろぎく)

キク科ベニバナボロギク属。
南アフリカより帰化した一年草です。
紅花の花序が頭を垂れているのが特徴です。
花名が「襤褸」とは気の毒ですが、花が終わった後の冠毛がほころびたところが「襤褸布」に似ているからの花名です。
肥沃な日当たり地に生え、種はタンポポ状で風に飛ばされ繁殖します。

花言葉は、大切なのは外見より中身です。
・・・う〜〜〜ん良い花言葉ですね。

Date: 2013/11/18(月)

真弓・檀(まゆみ)
ニシキギ科ニシキギ属。
昔、この木で弓を作ったことから名前が付いた、雌雄異株の花木です。
樹質は硬いが、柔軟性があります。
ピンク色の実が割れて、オレンジ色の種子が出てきます。
この様子がとても美しさがあります。
材はこけしや将棋の駒が作られます。
春の若葉は菜飯(なめし)として食すことが出来ます。

Date: 2013/11/19(火)

野鶏頭(のげいとう)

ヒユ科ケイトウ属。
熱帯アジア原産の帰化植物で、関東地方以西の暖地では野生化しています。
高さは70センチくらいになり、夏から秋にかけてピンク色の円柱状の花が密に咲きます。
葉は細長く、鶏頭の原種とも言われます。
花姿はなかなか風情がありますね。
暑さにも強く、日当たりの良いところを好みます。

花言葉は、おしゃれ・感情的・色あせぬ恋・おもむくままに・気取り・激しい愛憎です。

Date: 2013/11/20(水)

小真弓・小檀(こまゆみ)

ニシキギ科ニシキギ属。
「錦木(にしきぎ)」の品種で、枝にコルク質の翼が発達しないものを指すようで、花や葉は錦木そっくりです。
雌雄異木で花は5月から6月にかけ咲き、雌花は四弁の緑色で、雄花は灰色気味の色気です。
秋には紅色の小さな実からオレンジの種が出て、実も種も錦木そっくりですね。
葉は秋に紅葉し、すべてが小造りで可愛さがあります。

Date: 2013/11/21(木)

一位(いちい)

イチイ科イチイ属。
寒さにも強く、北海道でも育つ常緑の針葉樹です。
葉は尖りますが先端は柔らかく、材は良質で建築材、鉛筆、細工物等に使われます。
実は秋に赤くなり、赤色の皮と身のところは甘く、でも・・・
中の黒色の種子は有毒です。
昔、貴族の持つ「笏(しゃく)」を飛騨の位山(くらいやま)にあるこの木で作り、朝廷から官位の「一位」を賜ったことから名前に。
岐阜県では県木に指定されています。

Date: 2013/11/22(金)

柚子(ゆず)

ミカン科ミカン属。
境内には何本かこの花木があり、近年になく大豊作、どの木も重みで枝垂れています。
黄色の実は、凹凸があり、鍋物や吸い物の香り付けに取り合わせると、香りで食欲がそそられますね。
・・・わが家の子供達は、生食しますが・・・。
ちょっと生食はスッパさがあります。
冬至の日にはかぼちゃを食べて、柚子湯に入る。
いいもんですね〜〜〜。
豊作ゆえ、冬至を前に日々わが家では、柚子湯を満喫しています。

Date: 2013/11/23(土)

八手(やつで)
ウコギ科ヤツデ属。
日陰地でも元気良く繁殖する、常緑の低木です。
花名の通り、大きく裂けた葉が特徴で、茎先に円錐花序に白色の丸い花を咲かせます。
花の少ない時期に咲くので、目に付きやすい植物です。
光沢のある葉は大きく美しく、「天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)」の別名もあります。

花言葉は、分別・親しみ・健康です。

Date: 2013/11/24(日)

山茶花(さざんか)

ツバキ科ツバキ属。
境内の垣根に利用されています。
残念ながら曲がり角にはありませんが・・・???。
冬の色気のない景色の中で、赤色や白色のこの花は非常に目立ちます。
日本原産の花木で、花期も長く、お正月を過ぎても楽しむことが出来る貴重な花です。
花は香りも良く、一重、八重等の品種があり、江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた、医師のツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧でも広まった花です。

花言葉は、困難に打ち勝つ・ひたむきさ、
白色の山茶花の花言葉は、愛嬌・理想の恋です。

Date: 2013/11/25(月)

千両(せんりょう)

センリョウ科センリョウ属。
「万両(まんりょう)」と並んで、お正月の生け花や寄せ植えなどに使われる、縁起物の花木です。
常緑の低木で、赤色の実が暖かみを感じさせます。
初夏に枝先に黄緑色の目立たない小花が咲きますが、葉の緑色と赤色の実を鑑賞する植物ですね。

栽培には直射日光の当たらない、木の下など半日陰が良いようです。

Date: 2013/11/26(火)

万両(まんりょう)

ヤブコウジ科ヤブコウジ属。
昨日の「千両(せんりょう)」同様に、お正月の寄せ植え等に欠かせない縁起物の花木です。
七月頃に白色の小さな花が咲き、実は葉の下に付く、地味な植物です。
冬には小鳥の餌になり、繁殖します。
小鳥の仕業か???境内には数多く繁殖しています。
まれに白色の実もありますが、こちらは「白実の万両(しろみのまんりょう)」と呼ばれ、区別されています。

当寺には白実の万両も存在しています。

Date: 2013/11/27(水)

木蔦(きづた)

ウコギ科キヅタ属。
冬でも葉が枯れることがなく、「冬蔦(ふゆづた)」の別名もあります。
茎から気根を出して、木や岩を這い登ります。
秋に「八手(やつで)」のような、黄緑色の集団花を枝先に咲かせます。

花言葉は、友情・死んでも離れないです。

Date: 2013/11/28(木)

茶(ちゃ)
ツバキ科ツバキ属。
中国南部原産の花木です。
ツバキの仲間で、花も実も良く似ています。
花には優しい柔らかな香りがあります。
この葉でお茶が作られますが、日本人でお茶を飲まない方はいないのでは・・・日本文化には重要な木です。
気候は穏やかな温暖地を好み、茶畑の緑の風景は、心和むものがあります。

花言葉は、追憶・純愛です。

Date: 2013/11/29(金)