花ごよみ 平成25年 10月 下旬

薮豆(やぶまめ)

マメ科ヤブマメ属。
蔓性の一年草で、他の植物に絡み付いて生えています。
山地や道沿い、草原に繁殖し、三出複葉の葉や、毛の生えている茎などは葛(くず)を小形にしたような感じです。

薄紫色の蝶形の花を咲かせ、落花生のように地中にも種を付けます。

花言葉は、生命力の強さ・二股です。

Date: 2013/10/16(水)

紫苑(しおん)

キク科シオン属。
東アジア原産の花で、栽培の歴史は古く、平安時代の今昔物語にも登場する花です。
長い花茎の先に、紫色の小菊のような花を、たくさん咲かせます。
「紫苑色」という色が存在し、この花のような色気の色です。
根は咳止めの薬として使われます。
別名を「鬼の醜草(おにのしこくさ)」と呼ばれます。
・・・どんな意味があるんですかね???。

花言葉は、ご機嫌よう・遠方にある人を思う・思い出・君を忘れない・追憶です。

Date: 2013/10/17(木)

杜鵑草 (ほととぎす)
ユリ科ホトトギス属。
境内の山裾のやや湿気のある場所に生えます。
花色は白色から薄い赤紫色で、花に濃い斑点があるのが特徴です。
濃い花色ですが、上品で美しい花です。
葉は細長く、茎を長く伸ばして枝が垂れます。
茎から花が数個出て、花が咲きます。

花言葉は、秘めた思い・永遠にあなたのものです。

Date: 2013/10/18(金)

力芝(ちからしば)

イネ科チカラシバ属。
日当たりの良い硬い草地に生える植物です。
葉は固く線形で、秋にブラシのような花穂を付けます。
根は力強く張り、茎も強く、引き抜くことは非常に困難です。
しかし穂は優しくて、フワフワ感があります。

花言葉は、気の強い・信念・尊敬・恋の心変わりです。

Date: 2013/10/19(土)

犬鬼灯(いぬほおずき)

ナス科ナス属。
道端の草地で見かける植物です。
古い時代に日本に帰化したと推測されています。
夏から秋にかけて、五弁の白色の小花が反り返り咲きます。
実は緑色から黒色に変わり、ぶら下がります。
全草に「ソラニン」という有毒物質を含みます。
漢方では干したものを「竜葵(りゅうき)」と呼び、解熱、利尿剤に使われます。

花言葉は、虚妄・不信義です。

Date: 2013/10/20(日)

犬蓼(いぬたで)

タデ科イヌタデ属。
道端でよくある雑草で、一面ピンク色の染まる、大きな群落を作る場合もあります。
別名を「あかのまんま」と呼ばれ、赤い花を赤飯の色にたとえ、子供達のままごと遊びに使われます。
・・・私にはこの花で遊んだ記憶はありませんが・・・。
葉は秋に紅葉します。

花言葉は、あなたのお役に立ちたいです。

Date: 2013/10/21(月)

丸葉縷紅草(まるばるこうそう)

ヒルガオ科ルコウソウ属。
初めて見つけた花です。自動販売機で缶コーヒーを買い、何気なく田んぼの畦を見ると、オレンジ色の花が草地を這って咲いていました。
熱帯アメリカ原産の帰化植物と判明、蔓性で地面を這い、朝顔に似た小さな花が咲きます。
なかなか花色も綺麗で、すっかり見とれてしまった、私がいました。

花言葉は、私は忙しいです。

Date: 2013/10/22(火)

蛇瓜(へびうり)
ウリ科カラスウリ属。
境内の垣根には、この植物が結構繁殖しています。
インド地方原産で明治時代に渡来し、蔓が伸び、夏には「烏瓜(からすうり)」に似た、白色の放射状の花が咲きます。
秋には緑色の蛇のような実が出来ます。
・・・ちょっと気持ち悪いですね。
東南アジアでは食用にしますが、あまりおいしくはないようです。
葉には毛が密生し、別名「毛烏瓜(けからすうり)」とも呼ばれています。

Date: 2013/10/23(水)

柿(かき)

カキノキ科カキノキ属。
澄み切った秋の空に、秋の味覚柿の実が生っています。
甘柿と渋柿があり、胡麻の詰まった甘柿は甘さがあり、渋柿は皮を剥き、吊るし柿にして渋味を抜きます。
春の新緑若葉は、緑が深くすばらしい色で、林の中でも良く目立ちます。
東南アジア原産で、奈良時代の遺跡からもこの種が出土し、何と世界の七割が日本で生産されているとのこと・・・。

梅雨の前に緑色の雌花、小さな薄黄色の壷形の雄花が咲きます。

Date: 2013/10/24(木)

鉄葎(かなむぐら)

クワ科カラハナソウ属。
蔓でどんどん伸び、茎には下向きに小さな棘があり、草刈の大敵です。
草刈機に蔓が絡まり止り、鎌で刈り取れば棘で腕は擦り傷だらけ。
花も見映えがなく、厄介な植物です。
雌雄異花で、薄緑色の星形の雄花、雌花は上向きに咲き、実になると垂れ下がります。

Date: 2013/10/25(金)

アメジスト・セージ

シソ科サルビア属。
ハーブの一つで、青紫色で綿に包まれたような花が、秋に咲きます。
原産地はメキシコで、別名「メキシカン・セージ」とも呼ばれます。
春先にさし芽でふやし、病気も少なく、発芽も容易です。
アメジストとは「紫水晶(むらさきすいしょう)」のことで、紫水晶の色を、この花色にたとえた花名です。

花言葉は、家庭的・家族愛です。

Date: 2013/10/26(土)

花梨(かりん)

バラ科ボケ属。
千年以上前に渡来した花木です。
四月春の暖かさを感じる時期に、ピンク色の花が咲きます。
緑色の実は黄色に熟し、香りが良く、のどの薬として有名です。
実はかなり固く酸味が強く、生食には適さず、はちみつ漬けやジャム、果実酒に用いられます。
「カリンポリフェノール」という成分を含み、のどの炎症を鎮めて、風邪や喘息のせきを止め、痰を取る効能があります。

Date: 2013/10/27(日)

秋明菊(しゅうめいぎく)
キンポウゲ科イチリンソウ属。
キク科の植物ではありませんが、秋に菊に似た花が咲きます。
中国原産で古い時代に渡来した花です。
白く見える部分は花ではなく、萼片です。
葉は根本に大きいものがあり、花をつける茎には小さな葉しかありません。
耐寒性、耐暑性があり、種は綿のような、白色の綿毛が出来ます。
濃いピンク色のこの花は、京都の貴船地方に多く、「貴船菊(きぶねぎく)」と呼ばれます。

花言葉は、忍耐・薄れゆく愛・あせていく愛です。

Date: 2013/10/28(月)

木通・通草(あけび)

アケビ科アケビ属。
蔓性の落葉木で、秋に実がなります。
境内の山にも、この三つ葉木通の実があり、さっそく中身の白い部分を食し、種をぺッペッと吐き出し、実の甘味を実感しました。
蔓の部分は利尿作用があり、春の若菜はおひたしやお茶に使われます。
江戸時代には、実の中の種子から油を採ったようです。

Date: 2013/10/29(火)

猿捕茨(さるとりいばら)

ユリ科シオデ属。
蔓性の植物で、茎にはまばらに棘があり、茎はまた節ごとに曲がり、通りかかる猿でも棘に引っかかるの意味からが、漢名の由来です。
四月から〜五月にかけて、目立たない薄い黄緑色の花が集団で咲きます。
西日本では若葉で餡餅(あんもち)を包み、端午の節句の柏餅の柏の葉の代わりに用いられています。
別名を「山帰来(さんきらい)」と呼ばれ、クリスマス飾りにもこの実が使われるようです。

Date: 2013/10/30(水)

溝蕎麦(みぞそば)
タデ科イヌタデ属。
水辺に生え、生命力も旺盛で、群生を作ります。
花色は白色からピンク色で、金平糖のような愛らしい花が、枝先に密集します。
茎には小さな棘があり、触っても痛みはありません。
葉の形が牛を正面から見るような形に似ていることから、別名を「牛の額(うしのひたい)」とも呼ばれます。

花言葉は、純情・風変わりです。

Date: 2013/10/31(木)