花ごよみ 平成25年 10月 上旬

蔓穂(つるぼ)

ユリ科シラー属。
東アジアに分布し、山野の日当たりの良い場所に生える多年草です。
秋の初めに数本の細長い葉の間から花茎を伸ばし、穂のような総状花序をつけ、淡い紫色の花をたくさん咲かせます。
咲き始めは土筆(つくし)そっくりで、花被片は六枚、雄蕊も六本あります。

花言葉は、あなたの死を悼む・風情のある・我慢強い・辛抱強さ・不変・悲しい・哀れ・流星のような・志操堅固です。

Date: 2013/10/01(火)

釣舟草(つりふねそう)

ツリフネソウ科ツリフネソウ属。
東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)に成育し、川沿いのやや薄暗い場所に繁殖します。
花名の通り、釣り舟のような花の形で、茎から吊り下がっています。
花の後ろは渦巻状になる突起形で、この部分は(距・きょ)と呼ばれ、甘い蜜が入っています。

花言葉は、安楽・心を休める・期待・詩的な愛・私に触れないで下さいです。

Date: 2013/10/02(水)

秋桜(こすもす)
キク科コスモス属。
メキシコ原産で、1876年頃にイタリアの芸術家が、メキシコから持ち込んだといわれている植物です。
花色も豊富で、秋に野には欠くことのできない花です。
和名の「秋桜」も趣きがありますね。
すっかり日本の風土に馴染んだ花です。

花言葉は、ピンク色が少女の純潔、赤色が調和・愛情、白色は美麗・純潔・優美、濃いピンク色は愛情です。

Date: 2013/10/03(木)

犬サフラン(いぬさふらん)

ユリ科コルチカム属。
「コルチカム」と呼ばれ、原産地の西アジアのアルメニアの古い都市「コルキス」の名前に由来した花名です。
葉は出さずに開花し、濃いピンク色、紫色、白色の花色があります。
葉は花の後、春に出てきます。
柔らかな色の小さな花は、温かさがありますね。

花言葉は、永続・頑固・楽しい思い出・悔いなき青春・華やかな美しさ・危険な美しさ・回顧・努力・華美・幸福です。

Date: 2013/10/04(金)

秋の野芥子(あきののげし)

キク科アキノノゲシ属。
10月を迎え、やっと秋らしくなってきましたね。
日当たりの良い、草地に咲いています。
白色で真ん中にやや黄色の花が咲きます。
「春の野芥子」は、まっ黄色の花ですが、秋の野芥子は落ち着きがありますね。
茎を切ると、白色の乳液が出てきます。

花言葉は、控えめな人・幸せな旅です。

Date: 2013/10/05(土)

千日紅(せんにちこう)

ヒユ科センニチコウ属。
花が長く鑑賞出来、近年良く見かける花です。
熱帯アメリカ地方の原産で、17世紀頃に渡来した植物です。
夏から秋までの長い間、花色があせることのない事から、この花名に。
ドライフラワーにも使われ、中国では昔、女性が簪に使われたようです。
八重桜の花が散る頃に、種蒔きが最適です。
花色は赤色、白色、ピンク色とあります。

花言葉は、永遠の命・安全・変わらぬ愛情・不朽・不滅です。

Date: 2013/10/06(日)

花縮砂(はなしゅくしゃ)

ショウガ科シュクシャ属。
「ジンジャー」と呼ばれる花です。
インド、マレー半島原産で、純白の大きな花を咲かせます。
葉は細く長き伸びて、花は「梔子(くちなし)」に似た強い芳香があり、香料の原料にも使われます。
花色はオレンジ色のものもあります。
キューバ、ニカラグアでは国花に指定されています。

花言葉は、豊かな心・信頼・慕われる愛・無駄なことです。

Date: 2013/10/07(月)

棗(なつめ)
クロウメモドキ科なつめ属。
初夏に芽を出すことから、「夏芽(なつめ)」とも書かれます。
中国原産の花木で、初夏に花弁が五枚の黄緑色の、小さな花が咲きます。
秋には楕円形の、光沢のある赤茶色の実がなります。
林檎(りんご)のような味わいがあり、薬用としても使われ、材は車軸や印材になります。

花言葉は、健康の果実です。

Date: 2013/10/08(火)

木賊・砥草(とくさ)

トクサ科トクサ属。
常緑のシダ植物で、山中の湿地に自生シマス。
日本庭園の池の周りで見ることもあるはずです。
全体が茎という漢字で、茎は直立し節が目立ちます。
茎の頭頂部に「土筆(つくし)」そっくりの花が咲きます。
茎には細かい突起があり、細工物を磨くのに使われます。
また、腸出血などを抑える薬にもなり、昔はこの植物を刈ることで生計を立てていた人もいるようです。
別名を「歯磨草(はみがきぐさ)」と呼ばれます。
私の父が生前に、この茎を使い鉛筆を削ったもんだと、話しているのを記憶しています。

花言葉は、率直・非凡です。

Date: 2013/10/09(水)

アメリカン・ブルー

ヒルガオ科エボルブルス属。
爽やかな色気の花ですね。
南米ブラジルに分布する植物です。
葉や茎には小さな毛があり、枝張りがよく花期が長いのが特徴です。
青紫色の花が、たくさん咲きますが、寒さに弱いのが難点のようです。
繁殖は挿し木や種蒔きで増やします。

花言葉は、あふれる思いです。

Date: 2013/10/10(木)

水引(みずひき)

タデ科ミズヒキ属。
なかなか画像にしにくい花ですね。
林のかげや山道沿いの、やや半日陰地に咲きます。
熨斗などに懸ける紅白の水引が花名の由来で、上から見ると赤色、下から見ると白色に見えます。
花は長い花茎に四弁の花が、群がって咲きます。
しかし,全体的には目立ちにくい花です。

花言葉は、慶事・祭礼・感謝の気持ち・ささやかな歓びです。

Date: 2013/10/11(金)

金木犀(きんもくせい)

モクセイ科モクセイ属。
秋???の風と共に、良い香りが。
香りを主に楽しむ、中国南部の桂林地方原産で、江戸時代初期に渡来した花です。
小さな花のかたまりがあつまり、枝をオレンジ色に染めています。
挿し木で繁殖させ、雌雄異株ですが、日本では実のなる雄株は存在しないようです。

花言葉は、高潔・謙遜・真実・変わらぬ魅力・初恋・陶酔・謙虚です。

Date: 2013/10/12(土)

狐の孫(きつねのまご)
キツネノマゴ科キツネノマゴ属。
暖地の日当たりの良い草地に生えます。
全体に柔らかい短毛があり、薄いピンク色の小さい花を申し訳なさそうに咲かせます。
良く分枝して株を作り、群落を作ります。
茎は四角形で、若葉は食用になるようです。
キツネノマゴ科の植物は、熱帯性の植物が多く、沖縄県には「狐の曾孫(きつねのひまご)」という花名の花が存在します。

花言葉は、可憐美の極致・この上なくあなたは愛らしく可愛いです。

Date: 2013/10/13(日)

銀葦(しろがねよし)

イネ科シロガネヨシ属。
「パンパスグラス」と呼ばれる植物です。
南アメリカ地方の原産で、アルゼンチン近辺の「パンパ」という草原地域に生えているようです。
薄茶色の羽毛状の穂が美しく、薄(すすき)の大形判です。
乾燥に強く強健で、大株になり、広い場所に植えられます。

花言葉は、光輝・人気・雄大な愛・強気な心・風格・歳月です。

Date: 2013/10/14(月)

露草(つゆくさ)
ツユクサ科ツユクサ属。
花名は”露を帯びた草”からきていて、朝露を受けて咲き始め、午後には萎んでくる一日花です。
梅雨入り前から開花し、秋にはより鮮明な花色になります。
美しい青色の花で、花は三枚あり、二枚は青色で大きく、残り一枚は白色の小さめな花です。
境内には青色の花はもとより、白色の露草も花を楽しませてくれています。
若い茎を茹でて食用にされます。

花言葉は、尊敬・小夜曲・恋の心変わり・なつかしい関係・豊潤です。

Date: 2013/10/15(火)