花ごよみ 平成25年 9月 下旬
釣鐘人参(つりがねにんじん)
キキョウ科ツリガネニンジン属。
日当たりの良い林の縁や草原に生える植物です。
爽やかな秋風に吹かれ、今にも軽やかな鐘の音が聞こえそうです。
花は小さな紫色のベル形の花で、花は造形の面白さがあります。
新芽は山菜に利用され、根は咳止めの漢方薬の「沙参(しゃじん)」になります。

花言葉は、詩的な愛・誠実・優しい愛情・感謝です。

Date: 2013/09/16(月)

布袋葵(ほていあおい)

ミズアオイ科ホテイアオイ属。
浮き草の一種で、葉は卵形で、葉の基部が膨れ、浮袋状になります。
この形を七福神の一人、「布袋」の丸いお腹に例えた花名です。
花は六弁の薄紫色の花で、一日で咲き終わります。
繁殖力が強く、河川や池で広まり、難儀をしている所もあるようです。

花言葉は、揺れる心・恋の悲しみ・好意・恋の愉しみです。

Date: 2013/09/17(火)

丸葉赤麻(まるばあかそ)

イラクサ科カラムシ属。
山裾の湿気の多い場所に生える植物です。
花はピンク色で茎が赤く、葉は対生し、深いギザギザが多数ある鋸歯で、先は尖ります。
ピンク色の赤い色の花は、個性を主張し、沢などで目立ちます。
別名を「草小赤麻(くさこあかさ)」とも呼ばれます。

花言葉は、中傷・解説です。

Date: 2013/09/18(水)

薄(すすき)

イネ科ススキ属。
今日は中秋の名月、お月見のお供えとして、収穫物と一緒に供えられ、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を意味する植物です。
秋の七草にも数えられ、風になびく姿は、優しげで美しさがあります。
屋根材のほかに、炭俵用、家畜の飼料用に使われます。
花言葉は、活力・勢力・心が通じる・隠退・悔いの無い青春・なびく心・生命力・憂いです。

Date: 2013/09/19(木)

彼岸花(ひがんばな)

ヒガンバナ科ヒガンバナ属。
今日から秋の彼岸、昼と夜が12時間ずつになるのが、この時期です。
日本原産と思いきや、中国原産の植物なんですね。
本当に時期を知っているように咲く、不思議な花です。
田の畦や畑の隅、山の斜面など日当たりの良い場所に生えます。
葉は植物の生育しない冬に出て生育し、花のみを秋に咲かせます。
茎の薄いグリーンと、花色の朱赤色の取り合わせが美しさがあります。
花色は赤色、白色とあり、最近では黄色の花も出回っています。
忌み嫌われる花に例えられますが、非常に綺麗な清楚な花だと思います。

花言葉は、情熱・独立・再会・あきらめ・悲しい思い出・想うはあなた一人・また会う日を楽しみにです。

Date: 2013/09/20(金)

仙人草(せんにんそう)
キンポウゲ科センニンソウ属。
蔓性の多年草の植物で、日当たりの良い林縁や草むらに、香りのある綺麗な真っ白な四弁の花が咲きます。
この花に似た時期を同じくして咲く、「牡丹蔓(ぼたんづる)」がありますが、仙人草は羽状複葉、対し、牡丹蔓は三出複葉で、花も仙人草の方がやや大きめです。

花言葉は、あふれるばかりの善意・美しい心・安全・無事です。

Date: 2013/09/21(土)

薩摩芋(さつまいも)

ヒルガオ科サツマイモ属。
おなじみの野菜の花です。根の部分に出来た芋を、普通の料理の他、芋焼酎、焼き芋などにして食します。
中央アメリカ地方原産で、17世紀頃に中国経由で渡来した野菜です。
日本では「薩摩(さつま・現在の鹿児島県)」から全国に広まり、本場の鹿児島県では「琉球芋(りゅうきゅういも)」と呼ばれています。
ヒルガオ科の植物で、花は朝顔に似た花が咲きます。

花言葉は、乙女の純情です。

Date: 2013/09/22(日)

大犬蓼(おおいぬたで)

タデ科タデ属。
日本の各地をはじめ、北半球に広く分布する一年草の植物です。
河原や畦、山際などに生え、大柄な姿になります。
葉は針形で先が尖り、互生します。
花穂は10センチ位の長さがあり、弓なりに下垂する花穂を付け、淡い紅色から白色の花を咲かせます。

花言葉は、厳格です。

Date: 2013/09/23(月)

実葛(さねかずら)

モクレン科サネカズラ属。
小さな花が葉の陰になって、ちょっと見つけにくい植物です。
蔓性の低木で、庭木や生け垣に使われます。
葉は光沢があり、雄蕊が円形で赤い、黄白色花が咲きます。
秋には和菓子の「鹿の子(かのこ)」に似た、赤色の綺麗な実が生ります。
茎の粘液は、製紙用、鬢(びん)付け油の原料になり、昔は整髪料として使われたことから、別名を「美男葛(びなんかずら)」の別名があります。

花言葉は、好機をつかむ・再会です。

Date: 2013/09/24(火)

韮(にら)

ユリ科ネギ属。
根元から生える葉をちぎると、独特の香りがあります。
東南アジア地方原産で、花茎の先に白色の花がたくさん咲きます。
ねぎの一種で、葉にはビタミンAとカロチンを多く含み、風邪の予防効果があります。
漢方では黒色の種子を乾燥させたものを「韮子(きゅうし)」と呼ばれ、胃腸薬などに用いられます。
葉は炒め物などに使われ、レバーとともに「韮レバー炒め」は特に有名ですね。

花言葉は、多幸・星への願いです。

Date: 2013/09/25(水)

カッシア
マメ科カワラケツメイ属。
南アメリカ地方の原産で、濃い黄色の五弁の花が咲きます。
二つの品種がよく知られ、背丈、葉の形状で見分けることが出来ます。
一つが葉が丸く厚みがあり、見上げるほどの高さになる「小葉のセンナ(こばのせんな)」、一方が葉は細長く尖る「アンデスの乙女(あんですのおとめ)」の品種に分かれます。
画像はアンデスの乙女といわれる品種です。
花名が粋ですね。

花言葉は、輝かしい未来・乙女の祈りです。

Date: 2013/09/26(木)

萩(はぎ)

マメ科ハギ属。
秋を代表する花の一つで、秋の七草に数えられます。
白花と赤花があり、境内の白花の萩は花を落とすと、地面が雪が積もったような風情になります。
本来は萩というと、山野に咲く山萩を指すようです。
花は豆のような蝶形花で、枝や葉は家畜の飼料や屋根葺きの材料に、葉を落とした枝は束ねて箒として使われます。

花言葉は、思案・思い・柔軟な精神・過去の思い出・前向きな恋・内気・無邪気・清楚です。

Date: 2013/09/27(金)

狗尾草(えのころぐさ)

イネ科エノコログサ科。
日本で一番多い植物ではないでしょうか?。
道端や畑などで見かけられ、緑色の花穂を付けます。
一般的には「猫じゃらし」と呼ばれ親しまれています。
子猫にこの花穂を動かすと、お尻を動かし狙い定めている姿は、なんともユニークですね。
誰しも子供の頃には、体験した記憶があるのでは・・・。

花言葉は、愛嬌・遊びです。

Date: 2013/09/28(土)

独活(うど)

ウコギ科タラノキ属。
「独活の大木(うどのたいぼく)」という諺がありますが、独活は多年草の植物です。
春に若芽や根茎の部分が食用になり、若芽はテンプラに、根茎はマヨネーズをつけると、噛み応えのある食感になります。
ちなみに独活の大木とは、この植物が花が咲くくらいになると、食用にはならず、大きいばかりで役に立たないことの、諺です。

花言葉は、健康美・柔軟性・インスピレーション・淡泊・忘れてしまった思い出です。

Date: 2013/09/29(日)

虎杖(いたどり)
タデ科ソバカズラ属またはイタドリ属。
日当たりの良い山野に生えます。
大きめの葉にびっしりの白色の花。秋には、葡萄(ぶどう)の種のような実がなります。
若芽と茎は酸味があり、食用になります。
また地下茎は薬用に使われます。

花言葉は、見かけによらないです。

Date: 2013/09/30(月)