花ごよみ 平成25年 9月 上旬
秋海棠(しゅうかいどう)
シュウカイドウ科ベゴニア属。
今日から九月、残暑厳しき日々が続きます。
やや日陰地に咲き、真ん中の黄色の花弁が愛らしく、花はやや下向きに咲きます。
中国原産で、同じ株で、雄花と雌花に分かれます。
日本古来の花のように土地に馴染んでいる花です。
別名を花の垂れ下がる姿から「瓔珞草(ようらくそう)」とも呼ばれます。

花言葉は、片思い・自然を愛すです。

Date: 2013/09/01(日)

薮蘭(やぶらん)

ユリ科ヤブラン属。
葉色と花がいかにも涼しそうな風情です。
山地や海岸の林縁の半日陰地に繁殖します。
花穂は10cm程あり、薄い藤色の穂状の花が咲きます。
花がない時でも常緑の葉は、鑑賞に値します。

花言葉は、忍耐・かくされた心・謙遜・無邪気なです。

Date: 2013/09/02(月)

黄蜀葵(とろろあおい)

アオイ科トロロアオイ属。
まさに野菜の「オクラ」に似た、薄い黄色の大形の五弁の花を咲かせます。
一日花で、夕刻早い時間に閉じてしまいます。
花名の由来は、根茎や、若い果実が粘液質で強い粘り気があることに由来しています。
中国では胃潰瘍などの治療に用いられ、漢方名を「黄蜀葵根(おうしょっきこん)といい、のどの腫れや痛みに効能があります。
花は、生のままサラダにしたり、テンプラ、ゆがいて三杯酢などにして食します。
若い果実は、「オクラ」同様に、茹でて食べることができるようです。

花言葉は、あなたを信じます・知られぬ愛・整然とした愛です。

Date: 2013/09/03(火)

熨斗蘭(のしらん)

ユリ科ジャノヒゲ属。
アジア原産の植物で、海岸近くの林などに生えることが多く、境内の日陰地にも群生しています。
葉は線形で、白色から淡紫色の穂状の花を咲かせます。
秋から冬にかけて実がなり、緑色→青色→紺色と徐々に変化します。

花言葉は、変わらぬ想い・ひっそりです。

Date: 2013/09/04(水)

鶏頭(けいとう)

ヒユ科ケイトウ属。
熱帯アジア原産で、日本へは万葉時代にすでに渡来していた花です。
見るからに・・・鶏の「鶏冠(とさか)」に似ていますね。
花は丸くなって咲くものや、槍のように尖る花姿と色々あり、花色も赤色、オレンジ色、黄色等があります。
昔は草染めの原料として利用されたようです。
別名を「鶏冠花(けいかんか)」「韓藍(からあい)」とも呼ばれます。

花言葉は、おしゃれ・風変わり・感情的・個性・色あせぬ恋・情愛・気取りです。

Date: 2013/09/05(木)

蘿いも(ががいも)
ガガイモ科ガガイモ属。
草地の斜面に咲いています。淡い紅色の花弁が五裂した花を集団で咲かせます。
葉は細長いハート形で、花に白色の毛があるのが特徴的です。
秋に細長い実が出来、実の中に出来る種は止血効果があります。
葉を切ると白色の液が出てくることから、「乳草(ちちぐさ)」の別名もあります。

花言葉は、清らかな祈り・味わい深いです。

Date: 2013/09/06(金)

蔓豆(つるまめ)

マメ科ダイズ属。
日当たりの良い草原や道端、河原に生える蔓性の一年草です。
昨日の「蘿いも(ががいも)」と同じ場所に茂みを作り咲いていました。
花が小さく容易に見つけにくい花です。
葉は三枚つき互生し、実は大豆に似ています。
大豆の原種とされ、花は紅紫色で、マメ科独特の蝶形の花です。

Date: 2013/09/07(土)

烏瓜(からすうり)

ウリ科カラスウリ属。
やや・・・少し、秋めいてきた当地です。
蔓性の植物で、樹木などに絡み、蔓を伸ばしていきます。
夕刻から早朝にかけ、白色の花が開き、花弁の先端が細い糸状になり、レース状に見えます。
秋にはラグビーボール状の赤い実がつき、この中には無数の黒い種があり、その形が打ち出の小槌に似ているというので、財布の中に入れておくと、お金が貯まるといわれています。
・・・本当かな???。

花言葉は、よき便り・誠実・男ぎらい・平凡の非凡です。

Date: 2013/09/08(日)

秋の田村草(あきのたむらそう)

シソ科サルビア属。
ようやく、ようやく秋めいてきました。
東アジアの温帯、暖帯に広く分布する多年草です。
茎の断面が四角形で、茎は対生し、長い柄があり、三出葉または一から二回羽状複葉となります。
茎は上部で枝分かれし、先端に青紫色の唇形花を何段にも輪生し花を咲かせます。

花言葉は、善良・自然のままのあなたが好きです。

Date: 2013/09/09(月)

睡蓮(すいれん)

スイレン科スイレン属。
涼しげに咲く花です。「蓮(はす)」に似た花で、蓮は葉や花が水面から立ち上がり、睡蓮は葉も花も水面に浮かんだまま花を開花させます。
エジプトではナイル川のそばにたくさん咲いていることから、「ナイルの花嫁」と呼ばれ、国花に指定されています。
また、インド、タイ、バングラデシュも国花と指定しています。

花言葉は、清純な心・甘美・優しさ・信頼・純情・信仰です。

Date: 2013/09/10(火)

紅葉傘(もみじがさ)
キク科コウモリソウ属。
初めてこの花に遭遇しました。
山林の山裾にひっそりと咲いていました。
葉の形が紅葉に似て(すごく大きいですが)、花名があります。
大形の葉の真ん中から、長い花茎が伸びて、白色の細い花は大きく開かず控えめに咲きます。
若い葉は山菜になります。

花言葉は、幸福な日々です。

Date: 2013/09/11(水)

キウイ・フルーツ

マタタビ科マタタビ属。
やや酸味がありますが、ビタミン、植物繊維に富む果物です。
原産地は中国で、ニュージーランド産が有名です。
実のまわりに褐色の産毛をまとった姿が、ニュージーランドの国鳥「キウイ」に似ていることからの命名です。
花はゴールデンウィークの後に「茶」に似た花が咲くようです。

来年は注意してみましょうかね。

Date: 2013/09/12(木)

大毛蓼(おおけたで)

タデ科イヌタデ属。
東南アジア原産で、夏から秋にかけて、濃いピンク色の紐状の花が垂れ下がって咲きます。
もともとは観賞用として植えられ、今では河原や荒地で見ることも出来ます。
茎が太く、全体的に毛が多いのが花名の由来です。
江戸時代には、葉を揉んで害虫に刺された時の解毒に使われたようです。

花言葉は、汚れない心・思いやり・雄弁です。

Date: 2013/09/13(金)

玉簾(たますだれ)

ヒガンバナ科ゼフィランサス属。
暑い夏の盛りが過ぎ、涼しい風が吹く頃に開花します。
白色の六弁の花が上向きに咲き、白く美しい花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたようです。
ヒガンバナ科の球根の花で、彼岸花が咲く頃に、同時に咲いていることが多く、白色と赤色のコントラストは美しさがあります。

花言葉は、期待・汚れなき愛・潔白な愛です。

Date: 2013/09/14(土)

葛(くず)
マメ科クズ属。
秋に七草に数えら、土手や荒地の斜面に生え、木々に絡み、非常に生命力の強い植物です。
花は紫色の花が下の方から咲いていきます。
蔓が長く延び、草刈機に絡み、花は綺麗ですが、非常に厄介な大敵です。
大和の国(現在の奈良県)の国栖(くず)というところが、葛粉の産地であったことからが花名の由来です。
蔓の繊維部分は「葛布(くずふ)」の原料とされ、静岡県掛川市の特産となっています。
根には多量のでんぷんが含まれ、「葛根(かっこん)」と呼ばれ、解熱の漢方薬になります。

花言葉は、活力・芯の強さ・治癒・恋のため息です。

Date: 2013/09/15(日) .