花ごよみ 平成25年 7月 上旬
印度浜木綿(いんどはまゆう)

ヒガンバナ科ハマオモト属。
この植物については異論があるようで、「アフリカ浜木綿」が正しい名前のようですが・・・。
正式には花びらの真ん中に濃いピンク色の縦筋が入るのが、印度浜木綿のようです。
しかし一般的には「印度浜木綿」と呼ばれ親しまれています。
白色のラッパ状の大きな花が咲き、百合のような淡い香りがあります。
画像の下部に見えるのが花穂で、この中に12〜13ほどの花が詰まっています。

花言葉は、どこか遠くへ・あなたを信じます・快楽・清潔です。

Date: 2013/07/01(月)

紫陽花(あじさい)

ユキノシタ科アジサイ属。
梅雨といえば「紫陽花」、「紫陽花」と言われるほど、雨の時季に一番似合う花です。
境内でも色とりどりに、花の美しさを競っています。
色が付いているのは「萼(がく)」で、本来の花はその中の小さな点のような部分です。でもやっぱり萼が目立ちますね。
花色は紫色、ピンク色、青色、白色などがあり、土質や肥料で花色が変わるようです。

花言葉は、移り気です。

Date: 2013/07/02(火)

唐菖蒲(とうしょうぶ)

アヤメ科グラジオラス属。
「グラジオラス」と呼ばれる、昔から目にする古典的な花です。
六月から八月頃にかけて開花し、花色、模様等種々あります。
長い穂先に、上から下までズラッと花を咲かせます。
花は何故か片側だけに付き、切花としても重宝される植物です。
花言葉は、忘却・密会・情熱的な恋・忍び逢い・用心・勝利・用意周到です。

Date: 2013/07/03(水)

麒麟草(きりんそう)

ベンケイソウ科マンネングサ属。
緑色の葉と、黄色の花色のコントラストが綺麗です。
茎先に円錐花序を出し、黄色の小さな花が集団で咲きます。
花弁は五枚で先が尖り、萼片も五枚、雄蕊は十本で、雌蕊の先は尖ります。
蝶々は・・・おまけと言うことで・・・あしからず。

花言葉は、警戒・要注意です。

Date: 2013/07/04(木)

薮萱草(やぶかんぞう)
ユリ科ワスレグサ属。
有史以前に中国から渡来した花で、寺院に良く植えられ、現在では野生化をしています。
当寺でも境内の参道に植え込まれています。
長い茎の先に、百合に似た八重のオレンジ色の大ぶりな花が咲きます。
一日花で翌朝には萎んでしまいますが、蕾をたくさん付け、次々と開花します。
花は夕方や早朝には一際美しく、夏らしい花の一つです。

新芽は山菜として利用され、茹でて味噌和えなどにして食します。

Date: 2013/07/05(金)

木大角豆(きささげ)

ノウゼンカズラ科キササゲ属。
北アメリカ地方原産の花木で、非常に背の高い木になります。
白黄色の縁が縮れた集団花を咲かせ、花冠は漏斗状で五裂します。
夏から秋にかけて、野菜の「ささげ」に似た緑色の実が垂れ下がります。
この実は利尿薬として使われます。

花言葉は、夢見心地です。

Date: 2013/07/06(土)

薮柑子(やぶこうじ)

ヤブコウジ科ヤブコウジ属。
境内の碑の隙間から自生している、逞しい落葉低木です。
葉の陰からうつむき加減に、淡いピンク色をした花が咲きます。
地下茎で繁殖し、蔓には棘があります。葉は光沢があり縁がギザギザしています。
秋には赤い実が付きますが、「千両(せんりょう)」万両「まんりょう)」に比べ、実が数個しか付かないところから、別名を「十両(じゅうりょう)」とも呼ばれています。

花言葉は、明日の幸福です。

Date: 2013/07/07(日)

擬宝珠(ぎぼうし)

ユリ科ギボウシ属。
境内に涼しげに咲いています。花茎が長く、倒れてしまうのが難点の花ですね。
葉の光った緑が美しく、花が開花すると蜜が多いのか・・・
蜜蜂が花の中へ。
花色は、薄い青味がかった色気です。
春の若葉は茹でて、和え物として食すことが出来ます。

花言葉は、静かな人・沈静・心の落ち着きです。

Date: 2013/07/08(月)

茄子(なす)

ナス科ナス属。
畑の野菜の花も結構綺麗なものですね。
夏野菜の定番、「茄子」の花を。
奈良時代に渡来した、インド原産の野菜です。
花は五裂し赤紫色で、葉は互生し小さな毛があります。
実は漬物や煮物、炒め物に利用されます。
私は朝採りの漬物が一番好きです。
紫色の色素は「ナスニン」と呼ばれ、動脈硬化の予防や活性酸素の除去などの役割を持ち合わせています。

花言葉は、よい語らい・優美・希望・真実です。

Date: 2013/07/09(火)

梔子(くちなし)
アカネ科クチナシ属。
非常に香りの良い花の代表格です。
一重と八重とがあり、八重の方がやや遅咲きです。
そして一重の花の方にしか、実は付きません。
実はオレンジ色で、薬用、染料になり、無毒なところから、きんとん、たくあんなどの着色料にも使われます。

花言葉は、とても幸せ・私は幸せ者・優雅・洗練・清潔・喜びを運ぶです。

Date: 2013/07/10(水)

朝鮮薊(ちょうせんあざみ)

キク科チョウセンアザミ属。
「アーティチョーク」の名前で知られる植物です。
古くから野菜として栽培され、開花直前の多肉質の蕾部分を茹でて食用にするようです。
(どんな味がするんですかね?)。
地中海沿岸原産で、1868年に朝鮮半島から渡来し、薊を全体的に大きくした感じで、葉はギザギザで棘があります。
紫色の花はちょっとユニークですね。

花言葉は、警告・独立です。

Date: 2013/07/11(木)

蛇の髭(じゃのひげ)

ユリ科ジャノヒゲ属。
常緑の葉の緑色に美しさがあり、花は葉の中にほとんど隠れ、白色の淡い紫色の小集団花を下向きに咲かせます。
冬には青色の丸い実が出来ます。
薬用にもなり、根の肥大した部分を乾燥させたものを「麦門冬(ばくもんとう)」と呼び、利尿、咳止め、強心に使われます。

花言葉は、変わらぬ思いです。

Date: 2013/07/12(金)

紫君子蘭(むらさきくんしらん)

ユリ科アガパンサス属。
南アフリカ原産の花で、明治時代中期に渡来した花です。
一般的には「アガパンサス」の花名で親しまれ、紫色の小花を放射状にたくさん咲かせます。
白花の品種もあります。
根は太く強く、斜面や土手などの土の流出を防ぐのに役立ちます。
日当たりの良い、水はけの良い所を好み、放任栽培も可能です。

花言葉は、誠実な愛・恋の季節・恋の便り・恋の訪れ・知的な装い・実直です。

Date: 2013/07/13(土)

ヘヌハ?ツ?ヨ?チiねむのき)

マメ科ネムノキ属。
日当たりの良いところに生える高木です。
夏の夕刻に紅色の化粧用の刷毛に似た花を咲かせます。
繊細な羽毛のように見えるのは雄しべです。
葉が夜になると閉じる様子から「眠りの木」が転化し、「合歓の木」に。

花言葉は、歓喜・胸のときめき・創造力です。

Date: 2013/07/14(日)

浜木綿(はまゆう)
ヒガンバナ科ハマオモト属。
関東より南の太平洋沿岸の砂地に自生しています。
葉が厚く「万年青(おもと)」に似ることから、「浜万年青(はまおもと)」とも呼ばれます。
白色の六弁の花が放射状に伸び、雄蕊は赤色です。
株から緑色の花茎を出し、先端に花を付けます。
青い空と海に、非常にマッチした夏の花です。
宮崎県の県花に指定されています。

花言葉は、どこか遠くへ・汚れがない・あなたを信じますです。

Date: 2013/07/15(月)