花ごよみ 平成25年 6月 下旬

紅花(べにばな)

キク科ベニバナ属。
私の友人のお寺で栽培され、この時期には「紅花祭り」が行われています。
地中海沿岸、中央アジア原産で、六世紀に高句麗の僧侶が日本に紹介したのが始まりです。
山形県の県花に指定され、古くから口紅や赤色の染料の原料として栽培されています。
葉の縁には鋭い棘があり、花色は最初は黄色で、後に紅色に変わります。
種子にはコレステロールを取り除くリノール酸が含まれ、良質の油が採取され、今では食用油としての需要が多くあります。

花言葉は、情熱・包容力・熱狂・装い・愛する力・几帳面・夢中です。

Date: 2013/06/16(日)

酔仙翁(すいせんのう)

ナデシコ科センノウ属。
ヨーロッパ南部原産で、全体に白色の綿毛が密生するのが特徴で、「フランネル草」とも呼ばれています。
初夏に枝の先端に五弁の花が咲きます。
花色は赤色が多く、白色の品種もあります。

花言葉は、いつも愛して・ウイット・機智・名誉です。

Date: 2013/06/17(月)

柘榴(ざくろ)

ザクロ科ザクロ属。
初夏の青空を背景に、赤色の花が綺麗に咲いています。
西南アジアの原産で、日本へは10〜11世紀頃に渡来した花木です。
秋には不規則に裂けた、おもしろい実が付き、食すことが出来ます。
種が多いことから、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣のシンボルとされていた植物です。
また、実を煎じた液でうがいをすると、扁桃腺炎に効能があり、陰干しした花や実を煎じて飲むと、下痢止めになります。
アフリカ・リビアの国花に指定されています。

花言葉は、おろかしさ・優美・成熟した美しさです。

Date: 2013/06/18(火)

銭葵(ぜにあおい)
アオイ科ゼニアオイ属。
母種の「マロウ」の変種で、ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来した花です。
マロウよりも広く植栽されています。
葉はしわしわの円形で、ピンク色で紫色の線が入った、幾何学的な五弁の花が咲きます。
耐寒性が強くないため、越冬には株に土をかぶせ保護します。

花言葉は、甘美な・親切な気質・信念・説得・母の愛・初恋・恩恵・温厚・柔和・古風な美人です。

Date: 2013/06/19(水)

柳苺(やなぎいちご)

イラクサ科ヤナギイチゴ属。
山手の道を車で走っていると、枝全体にオレンジ色の実を付けた木を発見。
苺のように見えるが、花木の名前が判らず「なずな」さんにお尋ね。お蔭様で名前が判明。
柳の葉に似ることから名前が付きますが、苺の仲間ではなく、イラクサ科の落葉低木です。
房総半島以西の海岸付近に生えるようです。
花は初春に咲きます。
・・・そして・・・食すことも出来るようです。
残念、今度は是非味見をしたい、口の卑しい私です。

Date: 2013/06/20(木)

草藤(くさふじ)

マメ科ソラマメ属。
蔓状の多年草で、日当たりの良い山野の草地に生えます。
先端は巻きひげ状になり、薄紫色の涼しげな蝶形の花が咲きます。
全体の姿や花は「藤」に似ていますが、草藤は花序が立ち上がるのが特徴です。

花言葉は、生命力の旺盛な・私を支えてです。

Date: 2013/06/21(金)

犬柘植・犬黄楊(いぬつげ)

モチノキ科モチノキ属。
山地のやや湿気のある土地に生える、雌雄異株の花木です。
生け垣や庭木として植えられる常緑低木で、初夏に薄緑色の四弁の花が咲きます。
葉の表面は光沢があり、やや細長く、互い違いに付きます。
秋には黒い実が付きますが、花、実ともあまり目立たない地味〜〜〜な花木です。

Date: 2013/06/22(土)

枇杷(びわ)

バラ科ビワ属。
中国、日本原産の花木で、冬に白色の目立たない花を咲かせます。
この花木はなんといっても、食用にされる黄色の実がなる今の時期が一番の旬です。
境内にもこの実が熟し甘味たっぷりの黄色い果肉に舌鼓です。葉は厚くて固く、関節の痛みに効能があります。
材は粘り強く、木刀、杖、くし、印材などに使われます。

Date: 2013/06/23(日)

半鐘蔓(はんしょうづる)
キンポウゲ科センニンソウ属。
日本の固有種で、本州から九州にかけて分布し、林の縁などに生える、蔓性の植物です。
釣鐘のような紅紫色の花が、下向きに咲きます。
小葉は三枚で針金を連想するまっすぐな茎をもち、落葉樹などに巻き付きます。

花言葉は、感謝・高潔・精神的な美しさです。

Date: 2013/06/24(月)

猪独活(ししうど)

セリ科シシウド属。
湿気の多い肥沃地に生え、葉も花も大形で遠目でも、花姿を確認出来ます。
白色の小さな花が傘状に密集して咲いている花姿は、まさに線香花火の大形版です。
根の部分を猪が食べることからの花名です。
山菜として、若い茎を塩漬けにして、油炒めやテンプラで食します。

花言葉は、健康美です。

Date: 2013/06/25(火)

蛇苺(へびいちご)

バラ科ヘビイチゴ属。
何故に蛇苺か?蛇がこの実を食べるから・・・。
そう言えば先日、蛇がこの実を食べていました。(嘘です)。
正解は、湿気の多い蛇の出るような場所にある苺からの命名です。
茎は地面を這い、葉はギザギザのある三枚葉で、春には綺麗な黄色の花が咲きます。

花言葉は、可憐です。

Date: 2013/06/26(水)

西洋弟切草(せいようおとぎりそう)

オトギリソウ科オトギリソウ属。
花屋さんなどでは「ヒペリカム」の名前で出回っています。
南ヨーロッパ、中近東の原産の半落葉低木です。
初夏に黄色の小花が咲き、花の終わった後、赤く色づいた丸い実がたくさんなり、生け花の世界では花よりも、実の方が重宝に利用されます。
そういえば、ご葬儀の生花にも時々見かける花ですね。
和名の別名を「小坊主弟切(こぼうずおとぎり)」と言われます。
・・・私は「大坊主(おおぼうず)」ですが・・・(苦笑)。

花言葉は、悲しみは続かない・きらめきです。

Date: 2013/06/27(木)

常盤露草(ときわつゆくさ)

ツユクサ科ムラサキツユクサ属。
南アメリカ原産の帰化植物です。
道端や、野原などで目にすることがあり、白色の整った三弁の三角形の花が咲きます。
露草のように枝を伸ばし、繁殖していきます。
別名を「野博多唐草(のはたからくさ)」と呼ばれます。

花言葉は、尊敬です。

Date: 2013/06/28(金)

百合水仙(ゆりずいせん)
ヒガンバナ科ユリズイセン属。
南アメリカ地方原産で、昭和初期の頃に渡来したエキゾチックな花です。
豊富な色合いの花が開花し、花びらの斑点に特徴があります。
花もちがとても長く、切花や生け花、ブーケに使われる華やかさのある花ですね。
一度根付くと繁殖し次々と花を咲かせてくれる植物です。

花言葉は、エキゾチック・未来への憧れ・機敏・持続・援助・幸福な日々です。

Date: 2013/06/29(土)

フェイジョア
フトモモ科フェイジョア属。
以前出入りしていた植木屋さんが、寄贈してくれた花木です。
昭和初期にアメリカから渡来した花木で、花姿、花色・・・
南国ムード満点ですね。
花弁は四枚で、外側は白色の綿毛で覆われ、内側は紫色です。
開花後に花弁は内側に丸まり、下方に反り返ります。
赤色の雄蕊が綺麗ですね。
実は緑色で固く、昨年食べてみましたが・・・あまりおいしくありませんでしたが・・・。
ジャムにも使われます。

花言葉は、実りある人生・情熱に燃える心です。

Date: 2013/06/30(日)