花ごよみ 平成25年 5月 下旬

待宵草(まつよいぐさ)

アカバナ科マツヨイグサ属。
南米チリから帰化した植物です。
日当たりの良い道端等の乾燥した場所に咲きます。
車で走っていると、突然にこの花と出くわす時があります。
夕刻から明け方まで綺麗な花が咲き、午後には萎んで赤色になります。
花色は鮮明な黄色で、雄蕊は八本あります。

花言葉は、浴後の美人です。

Date: 2013/05/16(木)

矢車菊(やぐるまぎく)
キク科セントウレア属。
ヨーロッパ原産の花で、ドイツでは国花に指定されています。
明治時代初期から中期に渡来し、春から夏にかけて、紫色、白色、ピンク色等の花が咲きます。
古代エジプトのツタンカーメン王の墓からも発見された由緒ある花です。
鯉のぼりの柱の先に付ける、矢車に似ることからの和名です。

花言葉は、教育・信頼・デリカシー・優雅・独身生活・繊細・幸福感です。

Date: 2013/05/17(金)

二人静(ふたりしずか)

センリョウ科センリョウ属。
山野の林下に生える多年草で、境内には「躑躅(つつじ)」の足元で花を咲かせています。
白くて丸い小さな花が列状に咲き、花名の如く静かにひっそりと咲いています。
花弁はなく、三個の雄蕊が丸く子房を取り巻いています。
花穂は二本の場合と一本の場合とあります。

花言葉は、いつまでも一緒にです。

Date: 2013/05/18(土)

ピラカンサス

バラ科トキワサンザシ属。
枝一面に雪がふり積もったような、花姿の植物です。
秋には・・・枝一面に実がなります。
枝には枝の変形した鋭い棘があります。
オレンジ色の実を付けるものは、中国南西部原産の「橘擬(たちばなもどき)」と呼ばれ、赤い実を付けるのは「常盤山櫨子(ときわさんざし)」と呼ばれます。
二つを総称して、ピラカンサスと呼ばれます。

花言葉は、時間・愛嬌・燃ゆる思い・慈悲です。

Date: 2013/05/19(日)

紫鷺苔(むらさきさぎごけ)

ゴマノハグサ科サギゴケ属。
日の当たる湿気の多い、畠や田圃のあざ道などに咲きます。
地面を這う横枝を出し、鷺に似る紫色の花が咲きます。
紫色の花は唇状で、かたまって咲くと美しさがあります。
白色のこの花もあり、こちらは単に「鷺苔(さぎごけ)」と呼ばれます。

花言葉は、忍耐強い・追憶の日々・あなたを待っていますです。

Date: 2013/05/20(月)

二色空木(にしきうつぎ)
スイカズラ科タニウツギ属。
山手にある当地では、良く見かける花木です。
花の色が白色から赤色に変化し、その様がまさに二色の花が咲いているように見えます。
太平洋側の山地には多く繁殖しているようです。
茎は花名の通り、空洞になっています。

花言葉は、豊麗・豊穣・あなたへの熱い情熱です。

Date: 2013/05/21(火)

野茨(のいばら)
バラ科バラ属。
山間部の山肌で良く見かける花です。
茎にたくさん棘があり、触ると痛さがあります。
白色の五弁の花で、花は集団で房になり咲きます。
初夏の風に乗り、良い香りを放っています。
秋には小さな実が赤く熟します。

花言葉は、素朴な可愛らしさ・無意識の美・素朴な愛・詩です。

Date: 2013/05/22(水)

千本槍(せんぼんやり)

キク科センボンヤリ属。
山野に生える多年草で、一年に二度咲く花といわれます。春には普通の花を咲かせ、秋には長い何本もの花茎を伸ばし、花をつけることなく(閉鎖花)褐色の冠毛のある実を結びます。
この様子を例えたのが和名の由来です。
蕾は濃い紫のため「紫蒲公英(むらさきたんぽぽ)」の別名で呼ばれることもあります。

花言葉は、希望・辛抱強さ・神秘・悲しみ・私を攻撃しないでです。

Date: 2013/05/23(木)

束心蘭(そくしんらん)

ユリ科ソクシンラン属。
関東地方以南に分布する花のようですが、あまり見かけることもなく、偶然に遭遇しました。
葉はなく、長い茎に穂状の集団花を咲かせます。
白色の花は壷形で、少しピンク色がかかります。

花は茎の下部から咲き始めるようです。

Date: 2013/05/24(金)

扉(とべら)

トベラ科トベラ属。
和名を見ると何故に・・・トベラか?。
葉は固い楕円形で外側に反り返り、花には芳香があります。
花の形は蜜柑(みかん)の花に似ていて、白色の花が時間と共に黄色味がかってきます。
秋には実が付き、実が割れて赤色の種が現れます。
和名は・・・大晦日や節分の日に、この枝を扉に差し、厄除けにしたことからの由来です。

花言葉は、慈しみです。

Date: 2013/05/25(土)

紫蘭(しらん)

ラン科シラン属。
白色のこの花もありますが、やはり花名の通り紫色の方が引き立ちますね。
原産地は日本、中国、台湾で、やや湿り気のある場所に咲きます。
耐寒性があり、放任状態でも開花し、株を張り群れて咲く風情は、美しさがあります。
球茎は「白及根(はくきゅうこん)」と呼ばれ、止血、あかぎれ、ひびに薬効があります。

花言葉は、あなたを忘れない・お互い忘れないように・変わらぬ愛・薄れゆく愛です。

Date: 2013/05/26(日)

子持万年草(こもちまんねんぐさ)
ベンケイソウ科キリンソウ属。
黄色の星形の五弁花が鮮やかに咲きます。
強健な多肉植物で、乾燥に強く、茎は横に這います。
この時期に道端に群生を作り、黄色の絨毯状態です。
地下茎が発達せず、葉の脇に「ムカゴ」を付けることから子持ちと呼ばれるようです。

花言葉は、静寂・私を想って下さいです。

Date: 2013/05/27(月)

小判草(こばんそう)

イネ科コバンソウ属。
野生化し日本の風土に同化してしまった、ヨーロッパ原産の植物です。
細い柄の穂を見せられると、昆虫の卵と見間違えてしまうようなユニークな形です。
日当たりの良い荒地や道端に生え、金色に輝く小判のような実が付きます。
別名は「俵麦(たわらむぎ)」とも呼ばれます。

花言葉は、白熱した議論・興奮・熱狂です。

Date: 2013/05/28(火)


姫小判草(ひめこばんそう)

イネ科コバンソウ属。
昨日の「小判草(こばんそう)」同様、ヨーロッパ原産の帰化植物です。
小判草の実よりも、十分の一ほどの大きさです。
細い茎から、もじゃもじゃの毛が出て、小さな三角形の実がいっぱい垂れ下がります。
実を振り動かすと、すり合う音がして、このことから「鈴萱(すずがや)」の別名もあります。

Date: 2013/05/29(水)

車輪梅(しゃりんばい)

バラ科シャリンバイ属。
白色の梅形の集団花が枝先に咲きます。
香りもあり、花が咲き進んでくると、中心部が赤味を帯びてきます。
秋にはブルーベリーに似た、紫色の実が付きます。
葉が丸みのあるものを、「丸葉車輪梅(まるばしゃりんばい)」と区別するようですが、判別が難しいようです。
別名「花木斛(はなもっこく)」と呼ばれます。
鹿児島県の奄美大島では、この樹皮を大島紬(おおしまつむぎ)の染料として使われています。

花言葉は、愛の告白・純真です。

Date: 2013/05/30(木)

冬青(そよご)
モチノキ科モチノキ属。
和名は難読漢字ですね。漢字検定で見たような???。
半日陰から日当たり地までの広範囲に生える、雌雄異株の常緑中高木です。
和名は葉が風にそよいで音をたてる様子から名付けられたようです。
葉は光沢があり濃青緑色で厚く、縁はすべすべしています。
花は目立たない白色の小さな花が咲きます。
秋には赤い実がなり、丸まった葉の上に乗っかるような姿が特徴的です。

花言葉は、先見の明です。

Date: 2013/05/31(金)