花ごよみ 平成25年 4月 上旬
雲南黄梅(うんなんおうばい)
モクレン科ソケイ(ジャスミン)属。
花名の通り、明治時代の頃に中国から渡来した、常緑半蔓性の低木です。
枝は枝垂れ、縦横に伸ばした茎に、春の芽吹きと同時に鮮やかな黄色の花を咲かせます。
挿し木や取り木で繁殖し、日当たりと排水の良い場所を好みます。

花言葉は、控えめな美・恩恵・優美です。

Date: 2013/04/01(月)

花桃(はなもも)

バラ科サクラ属。
縄文時代の古から栽培されている花木です。
桃といえば、果実の桃を思い浮かべますが、大別すると食用の実桃と、花を鑑賞する園芸品種の花桃に分けられます。
花桃にも実は生りますが、とても小さく食用には適しません。
花桃の花は、桃の花よりも大きく、八重桜に似たものが多く、花色は、桃色、白色、赤色等があります。

花言葉は、恋のとりこ・よい気立て・人柄の良さ・あなたに夢中です。

Date: 2013/04/02(火)

紅葉苺(もみじいちご)

バラ科キイチゴ属。
東日本の山野に生える落葉低木です。
葉が三〜五裂して、紅葉の葉に似ています。
葉脇に白色の五弁の花を、一つ付けます。
花が終わり五月になると、オレンジ色のつぶつぶの球形の実が生ります。
この実は甘味があり、おいしいですよ。

花言葉は、いつも愉快です。

Date: 2013/04/03(水)

破れ傘(やぶれがさ)
キク科ヤブレガサ属。
境内の杉林に、まさに花名の通り・・・破れた傘のような形のユニークな葉が出てきました。
破れた形が見られるのは十日間ほどで、その後、葉は平に開いてしまいます。
中国では「兎児傘」と呼ばれ、ウサギの子供がさす傘の意味があります。
梅雨の時季に白色の花が咲きます。
花の開花の時期には、境内の花も豊富でついつい見逃してしまいますが、今年は是非花を。

花言葉は、初恋です。

Date: 2013/04/04(木)

花韮(はなにら)

ユリ科イフェイオン属。
境内の参道に植え込み、放任状態でも花が開花し、年々花の数が増えてくるのも、嬉しいものですね。
南アメリカ原産の星形状の花で、花色は白色、薄紫色の種類があります。
花びらの先端が尖り、すっきりした花姿が魅力の花です。
葉をちぎると花名の通り、「ニラ」独特の香りがあります。

花言葉は、悲しい別れ・耐える愛です。

Date: 2013/04/05(金)

葉牡丹(はぼたん)

アブラナ科アブラナ属。
花のない時季に、花壇を彩る葉牡丹。
不思議ですね・・・春になると葉の中央部が盛り上がり、その先端に黄色の花が咲きます。
ヨーロッパ原産で、十七世紀に渡来した植物です。
キャベツやブロッコリーの仲間で、葉はキャベツにそっくりです。
別名「花キャベツ」といわれるのも、頷けますね。

花言葉は、利益・慈愛・物事に動じない・祝福・愛を包むです。

Date: 2013/04/06(土)

三葉木通(みつばあけび)

アケビ科アケビ属。
葉が三枚の木通です。新葉が開いた頃にチョコレート色の花が咲きます。
花が開いた方が雌花で、花の塊が雄花です。
十月の初めにたくさんの実がぶら下がり、実は縦に割れ、白い果肉の部分は甘味があり、美味しく食すことが出来ます。
つる性の落葉木で、木に巻きつきはい上がります。
果実は木通より、三葉木通の方が大きく甘味があります。
若葉はお浸しや、お茶に使われ、蔓の部分は利尿作用に効能があります。

木通の花言葉は、才能・唯一の恋です。

Date: 2013/04/07(日)

耳型天南星(みみがたてんなんしょう)

サトイモ科テンナンショウ属。
やっと春らしい季節になってきました。
そして「サトイモ科」のちょっと不気味な花が野山に。
山地の半日陰地に生える植物で、花が耳たぶ状になります。葉は対生し二枚で、小葉は七枚〜十一枚あります。
花は白色と茶色の縦縞の仏炎苞(ぶつえんほう)の部分になります。

花言葉は、壮大な美です。

サトイモ科の植物・・・あまり見映えのしない花が多いですね。

Date: 2013/04/08(月)

蔓日日草(つるにちにちそう)
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属。
紫色の五弁のプロペラ状の花が咲きます。
非常に強健な植物で、根が横に這い、群落を大きくしていきます。
「夾竹桃(きょうちくとう)」の仲間で、有毒成分を含みますが、血圧を下げる効能があるようです。
ヨーロッパでは、常緑で冬にも枯れることがないことから、この植物を身につけると、繁栄と幸福をもたらすという言い伝えがあります。

花言葉は、幼なじみ・朋友です。

Date: 2013/04/09(火)

浦島草(うらしまそう)

サトイモ科テンナンショウ属。
山地の湿気のある場所に咲きます。
別名も「蛇草(へびくさ)」・・・ちょっとグロテスクな植物ですね。
チョコレート色の花を咲かせ、花から長い釣り糸のようなものが伸び、これを浦島太郎の釣り糸に譬えた花名です。
秋には赤い実が付き、有毒ですのでご注意を。

花言葉は、不在の友を思う・注意を怠るな・懐古・回想・過ぎ去った日々です。

Date: 2013/04/10(水)

八重桜(やえざくら)

バラ科サクラ属。
「染井吉野(そめいよしの)」が終わり、例年になく早くこの花が満開状態です。
大振りなポッテリした、重みのある桜です。
野生の山桜に対し、人里の桜から「里桜(さとざくら)」と呼ばれ、また大振りの花姿から「牡丹桜(ぼたんざくら)」とも呼ばれます。
塩漬けした花にお湯を注ぐと「桜湯」になります、が、結構塩辛いですね。

花言葉は、理知に富んだ教育・善良な教育・豊かな教養・おしとやかです。

Date: 2013/04/11(木)

花蘇芳(はなずおう)

マメ科ハナズオウ属。
葉の展開の前に、枝にびっしりと、小豆色の小さな蝶形の花がかたまって咲きます。
木全体が花で埋まり、見事な眺めになります。
中国原産の花木で、江戸時代初期に渡来した花です。
白花の品種もあるようですが、やはり春に咲く花は、色気がある方が映えますね。

花言葉は、高貴・質素・不信仰・裏切り・疑惑・豊かな生涯・目覚めです。

Date: 2013/04/12(金)

清澄三つ葉躑躅(きよすみみつばつつじ)

ツツジ科ツツジ属。
千葉県房総半島の清澄山系で発見され、枝の先に三つの葉を広げることからの花名です。
昭和五年に命名され、当地では「岩躑躅(いわつつじ)」の名前で、呼ばれています。
濃い紫紅色の花で、雌蕊が一本、雄蕊が十本あるのが特徴です。
本種の三つ葉躑躅に比べ、開花時期が遅く、花色に濃さがあります。

Date: 2013/04/13(土)

上溝桜(うわみずざくら)
バラ科サクラ属。
山桜が終わりこの花木が、谷あいや沢などに開花しています。
長さ六〜八センチの総状花序を出し、白色の五弁の小さな花をたくさん付けた、ブラシを上向きにしたような集合花が咲きます。
幹の肌は桜に似ていますが、白みがあり、樹皮や根を染料に使い、葉や花弁は食用になります。
また蕾のまま、花軸ごと摘んで乾燥させ、咳止めなどに用いられます。

Date: 2013/04/14(日)

母子草(ははこぐさ)
キク科ハハコグサ属。
春の七草の一つに数えられる植物です。
「御形(ごぎょう)」は、この母子草を指します。
畑や耕作していない田などに生え、茎や葉は白味を帯びます。
柔らかいうす緑色の葉の先に、黄色の花がつぶつぶになってかたまって咲きます。
現在では「蓬(よもぎ)」が草餅の材料の主流になっていますが、その昔にはこの植物が使われた時期があるようです。

花言葉は、いつも思う・優しい人・永遠の想いです。

Date: 2013/04/15(月)