花ごよみ 平成25年 3月 下旬
寒緋桜(かんひざくら)

バラ科サクラ属。
例年になく寒かった冬でしたが、今日早くも東京で「ソメイヨシノ」が開花、観測史上最速とか。
開花し一週間で満開になるとも話していました。
中国南部原産の花木で、桜の先陣として咲く桜です。
花は下向きに咲き、半開で終わります。
木全体が紅赤色になり、華やかな花です。
沖縄県では桜といえばこの桜を指し、九州南部では旧暦の元日に咲くことから、「元日桜(がんじつざくら)」とも呼ばれます。
沖縄県の石垣島には自生地があり、国の天然記念物に指定されています。

花言葉は、善行・精神美です。

Date: 2013/03/16(土)

種漬花(たねつけばな)
アブラナ科タネツケバナ属。
当地では四月の声を聞くと、まもなく田植えの時期を迎えます。
種籾を水に漬けて、田植えの準備を始める頃に、この花が咲きます。
田んぼや湿気の多いところに生え、小枝が(実)が上を向き、途中で切れたようになっているのが、とてもユニークです。
白色の小さな花で地味で、日本へは、稲の伝来と共に、渡来したようです。
別名「田芥子(たがらし)」と呼ばれ、噛むとやや辛味があり、若い芽や茎、葉はお浸しやテンプラとして食用にされ、また漢方薬の材料にもなります。

花言葉は、勝利・不屈の心・情熱・熱意・燃える思いです。

Date: 2013/03/17(日)

木蓮(もくれん)

モクレン科モクレン属。
画像は「白木蓮(はくもくれん)」ですが、木蓮は本来「紫木蓮(しもくれん)」を指していたようです。
現在では黄色の木蓮の品種が、あるようですが???。
私はまだ未確認です。
原産地は中国で、紫木蓮は外側は赤色またはピンク色で、内側は白く、外側と内側のコントラストに美しさがあります。
木蓮は、地球上で最古の花木といわれ、一億年以上も前からすでに今のような姿であったようです。

花言葉は、自然への愛・持続性・高潔な心・崇高・慈悲・荘厳・自然な愛情です。

Date: 2013/03/18(月)

風信子(ひあしんす)

ユリ科ヒアシンス属。
ギリシャ神話で、太陽神アポロンに愛された「ヒュアキントス」少年が円盤が頭に当たり、死んだ時に、血に染まった草の中から一本の花が咲いたのが・・・「ヒアシンス」だったとか???。
ほんまかいな。
確かにギリシャ地方の原産で、十六世紀にヨーロッパに渡り、日本には1863年頃に、フランスからチューリップとともに渡来した花です。
香りがあり、花色も青色、ピンク色、赤色、黄色などがあります。

青色のヒアシンスの花言葉は、初恋のひたむきさです。

Date: 2013/03/19(火)

木五倍子(きぶし)

キブシ科キブシ属。
今日はちょっと飲みたい気分。
まさに居酒屋の縄暖簾状態の花姿です。
北海道から九州にかけて広く分布する、山野で良く見かける雌雄異株の落葉低木です。
花は四弁の釣鐘形で、葡萄(ぶどう)に似た花が、ずらりと咲きます。
木全体に花が咲くと、壮観な眺めです。

花言葉は、待ち合わせ・出会いです。

Date: 2013/03/20(水)

雪柳(ゆきやなぎ)

バラ科シモツケ属。
中国原産の花で、枝一杯に白色の花が雪が積もったように、花が咲きます。
葉が柳の葉に似て細長く、花穂が枝垂れ状になり、遠くから見るとまさに花の噴水のように見えます。
花が終わり散った花で、地面もやはり雪が降り積もった状態になります。

花言葉は、愛嬌・殊勝・気まま・自由・愛らしさ・懸命・静かな思いです。

Date: 2013/03/21(木)

連翹(れんぎょう)
モクセイ科レンギョウ属。
昨日の「雪柳(ゆきやなぎ)」が白色の噴水状に対し、連翹は黄金の水を噴き上げている、噴水のように見えます。
葉の展開前に、黄色の四弁の花がたくさんついて咲きます。
枝垂れた枝が地面につくと、そこに根付き新しい株を増やしていきます。
中国から朝鮮半島が原産地の落葉低木で、早春に咲く花なので庭木には是非一本欲しい花木ですね。

花言葉は、かなえられた希望・とまどい・希望・豊かな希望・集中力です。

Date: 2013/03/22(金)

李・酸桃(すもも)

バラ科サクラ属。
中国原産で、万葉集にも登場し、奈良時代にはすでに日本で栽培されていた花木です。
緑の新芽と同時に、くっきりとした五弁の白い花が咲きます。
白色の花が枝いっぱいに咲き、真っ白な雪のような美しさがあります。
実はプラム、ソルダムの名前でよく知られ、生食出来ます。
ただ一本だけでは結実しにくく、二品種を植え込むのが良いようです。

花言葉は、忠実・貞節・独立・疑惑・甘い生活・困難・誤解です。

Date: 2013/03/23(土)

馬酔木(あしび)

ツツジ科アシビ属。
「あせび」とも呼ばれる、花木です。
壷形の花をいっぱい咲かせ、花色は薄紅色のものと白色があり、花はかすかに香りがあります。
馬が酔う木・・・枝葉には「アセポチン」と呼ばれる有毒成分を含み、馬が酔って足がもつれるようです。
葉を煎じたものは、殺虫剤に使用されます。

花言葉は、犠牲・清純な心・献身・二人で旅をしようです。

Date: 2013/03/24(日)

土筆(つくし)

トクサ科トクサ属。
雑草の大敵、「杉菜(すぎな)」の胞子茎で、この土筆に続き線状の緑の葉が出てきます。
荒れた日当たり地を好み、根を掘り出すとシダ植物ということが判ります。
土筆は、袴を除き、茹でたり炒めたりして食します。
杉菜は陰干しにして、煎じて飲用し、利尿や咳止めに使われます。
そういえば以前、東北で「杉菜茶」を買ってきた記憶があります。
味は・・・忘れてしまいました。

花言葉は、向上心・意外・驚き・努力です。

Date: 2013/03/25(月)

鈴蘭水仙(すずらんすいせん)

ヒガンバナ科スノーフレーク属。
花が垂れ下がって咲き、花の縁の緑色のワンポイントが、花を一際可愛く見せています。
地中海沿岸原産で、白色の壷形の花は六弁花です。
日当たり地、排水の良いところを好み、非常に強健で、植えっぱなしでも良く、一茎に二〜三個の花が咲きます。

花言葉は、記憶・純粋・汚れなき心・清純・美です。

Date: 2013/03/26(火)

桜(さくら)
バラ科サクラ属。
例年になく寒かった冬にもかかわらず、当地でも桜の開花が、観測史上最速の開花と報道がありました。
やはり桜を愛でると、「春が来たな〜と」しみじみ感じます。
でもやはり、四月の入学式、入社式の頃に咲く方が、絵になりますね。
早く咲いた割には、境内の桜はちょっと花がまばらで、例年の感動がありませんが・・・。
日本の桜の大部分が、この「染井吉野(そめいよしの)」で、江戸時代に上野の近くの駒込の染井村で誕生したことから、この花名で呼ばれます。

花言葉は、精神美・優れた美人です。

Date: 2013/03/27(水)

ムスカリ

ユリ科ムスカリ属。
地中海沿岸を中心に数十種が分布し、日本へは三十数年前頃から市場に出回り、近年地味に人気のある花です。
鮮やかな青紫色の花で、白色の品種もあります。
別名「グレープヒヤシンス」と呼ばれ、確かに葡萄(ぶどう)の実が連なっている花姿です。
強健で集団で植えつけると、開花の時期には美しさがあります。

花言葉は、失望・憂鬱・絶望・寛大な愛・明るい未来です。

Date: 2013/03/28(木)

三椏(みつまた)

ジンチョウゲ科ミツマタ属。
原産地は中国中南部、ヒマラヤ地方で、江戸時代初期に渡来した花木です。
花芽は蜂の巣がぶら下がった、ちょっと不気味な、不思議な形をしています。
枝が三本ずつ分岐し、これが花名の由来です。
樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になり、しわになりにくく、虫害にも強く、その利点を生かし、紙幣や証紙など重要な書類に使われます。
園芸品種として、花の先が赤色のものもあります。

花言葉は、強靭・意外な思い・壮健・永遠の愛・肉親の絆です。

Date: 2013/03/29(金)

日向水木(ひゅうがみずき)

マンサク科トサミズキ属。
三月十五日に掲載した「土佐水木(とさみずき)」に似ていますが、花穂も短く、花もまばらに咲きます。
枝は細く直線的で、株立ちする広葉落葉樹です。
一房の花の数が少なく、全体的に丸っこい花の形が特徴的です。
花は垂れ下がり、雄蕊は黄色です。
花名は日向(現在の宮崎県)に多く植栽されていた説と、明智日向光秀の所領だった丹波地方(京都府北部)に多く植栽されていた説があるようです。

花言葉は、思いやり・信頼・神秘です。

Date: 2013/03/30(土)

黒文字(くろもじ)
クスノキ科クロモジ属。
山地に生える雌雄異株の落葉低木です。
樹皮が暗緑色で、黒い斑点があり、これが花名の由来です。
花は黄色の小さな花が咲きます。
樹皮や枝、材には独特の香気があり、茶道の席に使われる大きめの爪楊枝・・・黒文字に使われます。

花言葉は、誠実で控えめです。

Date: 2013/03/31(日)