花ごよみ 平成25年 2月 下旬
三色菫(さんしきすみれ)

スミレ科スミレ属。
春の花壇を彩る代表的な花です。
ヨーロッパ、アジア西部原産で、十九世紀以降欧米各国で改良が進み、日本へは江戸時代に渡来した花です。
菫の園芸品種で、寒さにも強く、色々な種類があります。
花色も豊富で、青色、紫色、赤色、ピンク色、黄色、橙色、肉色とあり、花壇に植え込むと、色鮮やかな景色になります。
ポーランドでは国花に指定されています。
この花に似た「ビオラ」がありますが、花の直径が三センチ以下を「ビオラ」と呼び、区別されるようです。

花言葉は、思想・私を思って・純愛・物思い・思慮深い・心の平和です。

Date: 2013/02/16(土)

梅(うめ)

ウメ科サクラ属。
寒さのせいか開花が遅れていた梅がやっと開花。
香りが良くて、寒さに負けず咲く早春花です。
中国原産の花木で、遣隋使、遣唐使が持ち帰ったようです。
万葉集では百首以上が詠まれ、「萩」についで多く登場します。
梅雨の時季に実を梅干しとして収穫し、江戸時代には各藩が非常食として奨励し、全国に広まりました。
花期の短い「桜」と対比されますが、梅は花期も長く、上品な花だと思いますが・・・。
台湾では国花に指定され、日本でも和歌山県、福岡県が県花に、大分県、山形県では県木に指定されています。

花言葉は、高潔・上品・忍耐・忠実・独立・厳しい美しさ・あでやかさ・澄んだ心です。

余談ですが、千葉県には「梅一輪」というお酒があり、日本酒好きの方は是非ご賞味あれ。

Date: 2013/02/17(日)

富貴菊(ふうきぎく)
キク科キオン属。
本来は「シネラリア」と呼ぶのが本当のようですが、名前の響きが悪く、「サイネリア」の花名で出回っています。
アフリカのモロッコ沖のカナリア諸島の原産で、明治時代初期に渡来した花です。
花色、花姿も豊富にあり、葉はハート形をしています。
夏越しは難しいとされ、暑さには弱いようです。
花の色気が鮮やかで、部屋が一変に明るくなります。

花言葉は、いつも快活・喜び・快活・元気・望みある悩み・いつも喜びに満ちてです。

Date: 2013/02/18(月)

プリムラ・オブコニカ

サクラソウ科サクラソウ属。
中国からヒマラヤに分布する桜草の仲間です。
和名を「常盤桜(ときわざくら)」「四季咲き桜草(しきざきさくらそう)」とも言われますが、開花期は冬にかけてから春です。
桜草の仲間(プリムラ属)は世界各地に五百種以上が分布し、この花も育てやすい早春の鉢花です。
茎が高く伸びて、花色は白色、ピンク色、紅色、青紫色などがあり、咲きそろうと豪華な花姿です。

花言葉は、青春の美しさ・初恋・しとやかな人・富貴・神秘な心・青春・運命を開く・幸福感です。

Date: 2013/02/19(火)

蛇の目エリカ(じゃのめえりか)

ツツジ科エリカ属。
ピンク色の花で、花の真ん中に黒い目玉のような模様があり、これがぎっしり咲きます。
この黒い目玉の部分を「蛇」の「目」に見立てた花名です。小さな釣鐘形の花が咲き、黒い部分は雄蕊で、「黒蕊エリカ(くろしべえりか)」とも呼ばれます。

花言葉は、博愛・幸運・孤独・裏切りです。

Date: 2013/02/20(水)

菜の花(なのはな)

アブラナ科アブラナ属。
花の咲く前に収穫し「菜花(なばな)」として収穫する農家が当地でも増えています。
田園に春を告げる野菜の花で、黄色の集団花は日本の情緒を醸し出しています。
典型的な十字架植物で、花の後に細長い莢状の実が付き、この中にたくさんの種が入っています。
これには脂肪分が多く、絞って取るのが菜種油(なたねあぶら)です。
菜花は、煮物や漬物として食されます。
わが千葉県の県花に指定されています。

花言葉は、快活な愛・競争・小さな幸せ・快活・活発・元気いっぱいです。

Date: 2013/02/21(木)

木蔦(きづた)

ウコギ科キヅタ属。
常緑つる性の木で、枝より気根を出して、木や岩に絡みます。
日当たりの良い山地に生え、晩秋に黄緑色の集団花を枝先に咲かせます。
葉には光沢があり、寒い冬でも緑に美しさがあります。
冬でも葉が枯れることがないことから、「冬蔦(ふゆづた)」とも呼ばれます。
春先に葡萄のような黒い実がなります。

Date: 2013/02/22(金)

浮釣木(うきつりぼく)
アオイ科アブチロン属。
赤色のランプが下がる花姿から、「チロリアン・ランプ」と呼ばれる花です。
うまいネーミングですね。
温暖の当地では、一年中この花を見かけることが出来ます。
花は細い茎の先に数個集まって風鈴のように垂れ下がって咲き、外側の萼が赤色で中側の花弁が黄色、雄蕊が薄紫色です。
ブラジル原産で、アブチロンの仲間には、傘状のものから、花が幅広状のものと大別されます。
和名は、まさに釣をする時の浮きに見えなくもないですね。

花言葉は、様々な愛・よい便り・憶測・恵まれた環境・真実は一つです。

Date: 2013/02/23(土)

大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)

ゴマノハグサ科クワガタソウ属。
春の野で見つけるこの花・・・ホッとしますね。
まもなく春近しを感じる花です。
原産地はヨーロッパで、日本へは明治時代初期に渡来した花で、旺盛な繁殖力により、現在では全国的に見られる花です。
紫色とも瑠璃色ともいえる花色で、かたまって咲いていると、とても綺麗な花です。

花言葉は、信頼・神聖・清らか・忠実です。

Date: 2013/02/24(日)

常盤薺(ときわなずな)

アブラナ科イベリス属。
園芸店などでは「イベリス」の花名で出回っています。
地中海沿岸地方原産で、明治時代に渡来し、花名はスペインの「イベリア半島」に由来しています。
白色のくっきりした花びらが密集し、春の花壇の植え込みにはもってこいの花です。
花色は紫色、ピンク色のものがあります。

花言葉は、初恋の思い出・こまやかな人情・心をひきつける・心変わり・甘い誘惑です。

Date: 2013/02/25(月)

花月(かげつ)

ベンケイソウ科クラッスラ属。
南アフリカ原産の、常緑多肉小低木です。
温暖な乾燥地に生え、葉は対生し厚く、ピンク色の星形の小さな花が、集団で咲きます。
幹と枝には横縞の線が入っているのが特徴的です。
別名を「金の成る木(かねのなるき)」と呼ばれ、この横縞の部分に穴あき硬貨を差し込むと、木が成長し硬貨が外れなくなることから、お金が成っている姿に見えるようです。

花言葉は、不老長寿・一攫千金です。
・・・花言葉も、お金に関する言葉なんですね。

Date: 2013/02/26(火)

君子蘭(くんしらん)

ヒガンバナ科クンシラン属。
茎の先に橙色の綺麗な花が咲きます。
南アフリカの雨の少ない樹林地帯に繁殖し、明治時代に渡来し、濃い緑色の葉は、長く固く、孔雀が羽を広げたような姿をしています。
花色は橙色のほかに黄色、白色とあり、花名の通り君子ような上品な雰囲気をもち、花後に赤色の実を付け、美しい葉をもつので周年鑑賞出来ます。

花言葉は、貴い・情け深い・誠実・望みを得る・幸せを呼ぶ・端正です。

Date: 2013/02/27(水)

雪割草(ゆきわりそう)
キンポウゲ科ミスミソウ属。
日本各地の山地に自生する花で、桜草に似た紅紫色の五弁花を開きます。
艶のある葉が三つに分かれていて、先が尖り、トランプの「クラブ」に似ることから、「三角草(みすみそう)」とも呼ばれています。
早春に開花し、雪の残っているところに、雪を割るように咲き出すのが花名の由来です。
花色はピンク色、薄紫色、紅紫色、白色などの可憐な花を咲かせ、根茎は這うように伸び、冬でも枯れることはありません。

花言葉は、あなたを信じます・信頼・期待・内緒・優雅・高貴・自信・和解です。

Date: 2013/02/28(木)