その他の環境整備P
ポータブルトイレの整備
今回は、ちよっとしたセンサーを活用した事例報告です。
何気ないですが、事故防止の一手段として参考いただければと思います。
近年、「拘束ゼロ運動」というのが一般的になってきました。
「ゼロ」というのも極端だとは思いますが、そういう気構えで行こうということでしょう。
多少危険な方でも、介護や看護の監視体制でカバーしていこう・・・という流れになっています。
実際にはスタッフ数にも限界があるので、新たなシステムやアイディアで乗り切るしかありません。
当施設はナースステーション脇の居室に、危険な方を集めて対応しています。
今回は、ポータブルトイレを利用している方で、利用時にスタッフへの声かけをお願いしていても
忘れて使ってしまう・・・という方に、トイレを使う時にスタッフが気づくことができないか?と、
相談されました。リハビリとは専門外に見えますが、環境整備として相談に乗る必要があります。
看護師が言うには、「終ってから気づくことが多いんですよ。蓋が開いたときに気づけば一番いい
んですけど・・・」とのことでした。
さて・・・「蓋が開いたら気づく」ようにするには・・・・・・・???
瞬間に思いついたのはセンサーの利用でした。安価で簡易なセンサーはないものか?
↑そこで持ってきたのは、このセンサー。
よく、封筒やプレゼントの箱についているもので、光を感じると音楽が流れるようになっています。
これは、一曲流れると自動的に曲がストップし、電池の交換もできるという優れものです。
↑小さめのビニールに入れます。なぜかはこの後わかります。
↑ポータブルトイレの蓋の裏に、ガムテープで貼り付けました。
ビニールは貼り付けをしやすくするのと、もし取れてトイレの中に落っこちた時に、ダメージを
最小限にするという目的があるのです。
↑こんな感じで仕上がりました。
小さいですが、蓋と共振するのか結構よく聞こえます。
看護師さんの話では「夜間によく聞こえそうだから、助かるわ♪」とのことでした。
これでまた、一件落着しました。
(介護型リハビリシステム研究所)