その他の環境整備【350】
サンダル改造でQOLアップT
〜足趾に損傷がある場合の対処〜
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最近通所をご利用開始になり、糖尿病で足先が傷になった方の事例報告です。
病院入院時より、ディスポのシューズカバー(薄いシャワーキャップ様のもの)を
靴下の上からはめて建物内を移動していたため、足先を怪我するリスク大でした。
実際に足先(母趾)をぶつけ切断に至った経緯もあったらしく、早急に改善する
必要性を認め、屋外用として購入されていたサンダルを改造することにしました。
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↑普段は青い靴カバー(ディスポ)だけなのですが、今日は改造するということで
外履き用のサンダルを履いて来てもらいました。
病院で装具屋さん等に相談をすすめられたりしたことはありませんでしたか?
と
質問しましたが、「そのようなことは全くなかった」とのことでした。
普通の靴は痛くて履けないため、このサンダルも買い物で出かけるために
ご自身でやっと探しあてたそうです。
↑ただ、このサンダルもベルトの調整幅が足りず、ギリギリで止めても
小指側が圧迫されて傷むそうです。
痛くて辛い時はベルトを外して歩いているとのことですが、
外すと今度はベルトが邪魔になって困っているとのことでした。
↑ご覧の通り、ギリギリのベルト位置です。
このベルトを何とか延長できれば、歩行距離も延びて生活の幅が広がります。。
外出時に使うため、見た目もなるべく良く、できるだけ丈夫に仕上げたいと思いました。
↑まずはカッターで、ベルトを根元から切り外します。
↑こんな感じで固定糸を切ってベルトを取り外していきます。
↑全部外したら、端の部分にボンドを塗ります。
↑端の部分を貼り付けます。
これだけでは直ぐに外れてしまうため、補強が必要になります。
↑穴を開けて・・・・右下に見えるカシメを使います。
↑カシメ凸を下から押し込んで・・・
↑カシメ凹を被せて、上から叩いてしっかりと固定します。
↑できあがりです。
↑早速歩いてみて、「おー!!全然痛くない!助かった!ありがとう!!」との声。
「幾ら??」と言われましたが、ご利用者なので当然サービスです♪
これでつま先をぶつけて怪我をするリスクが格段に少なくなりました。
買い物など外出時に痛みを気にせず楽しめるようになりました。
カシメ1つで生活が激変することもあるのです。
※全国介護老人保健施設埼玉大会にて「働き方改革」の発表をしました。
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
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