その他の環境整備【344】
電動エルゴメーター
〜ペダル固定ベルトの修理〜
--------------------------------------------------------------------------------
家庭用健康器具に電動でペダルを動かして、他動ペダル運動を行う製品があります。
自動(自分で動かす)運動に比べて効果は然程期待できないと思っていたのですが、
実際には関節(柔軟)運動として無理なく効果を得られた経験があり驚いています。
今回はこの器具の命ともいえる足固定ベルトが全破損して使えなくなったため、
修理を依頼されて取りかかることになりました。
--------------------------------------------------------------------------------
↑これが電動エルゴメーターです。
電動サイクルマシン・電動ルームサイクルなどとも呼ばれています。
↑回転スピード、運動時間などをリモコンで設定できます。
↑足を固定するためにループ状になっていた「黒いプラスックゴム※」が
根元からちぎれています。左右とも同じ症状です。
※純正ベルトの状態(画像)は特集の最後に紹介してあります。
↑こんな感じで切れています。
ベタついていましたので加水分解による劣化と思われます。
↑外側は根元から完全に切れてしまっています。
↑ペダル片側はネジ4箇所で固定されていますので、
プラスドライバーを使って取り外します。
↑「ぱかっ」と割れて、このように分解できました。
↑残されたゴム部分は、劣化で裂けたり切れたりボロボロでした。
↑今回の修理材料は、車いすの中古パーツ「ヒールループ」を使います。
↑不要な糸を切り・・・
↑ハサミでカットして成形します。
↑内側ベルトです。ペダルの軸が通るため、「コ」のような形状になります。
↑外側ベルトを装着してネジを通します。
↑ペダルの軸を挟んで取り付けます。
↑ネジを締めて固定します。
↑完成です。まるで純正品のよう・・・??
元々が車いす部品なので耐久性はあると思われます。
↑全体の画像です。
↑この日から特に問題なく使うことができるようになりました。
以前のベルトよりもソフトでフィット感もあり、なかなか良い感じです。
【おまけ:純正ベルトの画像】
↑同型製品の足部固定ベルトになります。
ベルトが重いため、普段はくるっと裏返った状態です。
↑純正ベルトはプラスチック製で硬く使いづらいです。
使用していくうちに、根元に亀裂が生じて切れてしまい使用できなくなります。。
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
※bing(Microsoft提供の検索エンジン)で検索♪