その他の環境整備【343】
プラスチック短下肢装具
〜介護現場での応急調整・その4〜
--------------------------------------------------------------------------------
今回はプラスチック短下肢装具の話題です。
この方は装具の仕上がりがご不満で、「何とかしてほしい」と依頼を受けました。
ご本人の承諾を受けて加工調整をした内容になります。
--------------------------------------------------------------------------------
↑ご本人が不満なのはこのつま先部分の凸です。
装具の先がかなり突出していて、履く靴のサイズが大きく困っているのこと。
装具屋さんに仕上げの段階で訴えたのに取り合ってもらえなかったそうです。
ここだけの話、装具屋さんによって営業と工場の意思疎通は本当に大丈夫??
という不安を感じることがあります(病院勤務の頃から)。
まぁ、私が個人的に感じているだけで、気のせいかも知れませんけど・・・。
「ご希望でしたら加工は不可能ではありません。よくお考えになってください。」
と、お話しした翌週に「是非!」と依頼されて加工調整する運びになりました。
↑装着状態にてトリミングラインを入れます。
当然ですが、ご本人の足でご納得の上でのライン引きです。
↑おおよそのラインを引くことができました。
↑リハビリ担当のスタッフに借りた100均ハサミで慎重にカットしていきます。
(本来はもっと頑丈なハサミでないとハサミの柄が折れて壊れます。
スタッフにはハサミが壊れる可能性を話し、承諾を得て使わせてもらいました。)
↑それなりの握力を求められましたが、何とかカットできました。
↑ギリギリがご所望でしたのでギリギリカットで仕上げました。
使用される方と十分なコミュニケーションが取れていないと、
カットした後に元に戻すことはできないので注意が必要になります。
ご本人はかなり満足されて、早速、靴を買い替えたそうです。
当研究所で紹介した内容は最終手段(案)です。
失敗すると元に戻せないため決して真似しないで下さい。
トラブルの原因をつくることになります。
装具加工は専門の装具屋さんにお願いしましょう。
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
※bing(Microsoft提供の検索エンジン)で検索♪