屋内旋廻向上策 

    〜 フットレストを削り込む 〜


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前回、戸当たり部分のゴムを外す特集を組みましたが、
同時に自費で購入されている車いすの足乗せ(フットレスト)加工も行いました。
かなり強引な加工ですが、ご本人了承の上でご自宅にて加工したものです。

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↑日本家屋、特にマンションなどは廊下幅が狭く、車いすの旋廻が
なかなか上手くいきません。
家屋改造という大掛かりな手段の前に、ぶつかる部分・場所を分析して
加工することで解決することもあります。





↑上で○で囲んだ凸部分をグラインダーで完全にカットしました。
内側の大きな切り込みは母趾MTP関節部分を除圧する目的もあります。





↑左右比べて見るとカットした部分がよくわかると思います。





↑加工前の状態を横から見たものです。
純正とは異なるフットレスト(ジョイント式)を取り付けているためかなり背屈位です。
なぜ、ジョイント式を取り付けたかというとヤマハの電動車いす(16インチタイプ)は
スイングアウト機構がついていないからです。(現在も変わらず・・・メーカーに確認済)





↑ジョイント部分も一部削って先端を下げ、違和感のない角度にしました。





↑この後、フットレストに柔らかい靴下を被せて更に内側に向けました。

※どうしてここまで思い切りカットできたかというと、
当方がお持ちした中古パーツであったからです。元の純正部品は無事です。。。


結果、屋内移動し易くなり、狭い所にすんなり入れるようになったと喜ばれていました。





家屋改造前に福祉用具見直しを




                                      (介護型リハビリシステム研究所)