その他の環境整備【313】
プラスチック装具の調整
〜ヒートガンを用いた熱修正〜
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脳外科の一人職場時代は、週に一回装具屋さんがやってくるのが楽しみでした。
手伝ったり、触ったり、あれこれ質問しているうちに少しずつ知識が増えて
手直し等もできるようになったと思います。
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↑ プラスチック短下肢装具です。
知識のある方なら画像で理解していただけると思いますが、
「内反」と言いまして、外踝が外側に、つま先が内側に変形しています。
↑そのため外踝周辺がプラスチックに押しつけられて、痛みが出ているそうです。
当り防止の白いクッションがあるのですが、完全にズレているのも原因です。
↑靴下を脱いでもらって内側の肌状態を確認します。
やはり、圧がかかって赤くなっています。
ここの「×」部分の凸を早急に何とかしなくてはいけません。
↑ご本人に承諾をいただいて、すぐに加工することになりました。
早速、この部分を広げる加工を開始します。
↑当りを柔らかくする目的のズレたクッションを剥がします。
このまま熱を加えると溶けたり、茶色〜黒色に変色することがあるからです。
↑ヒートガンです。撮影のため近づけていますが、実際はもう少し距離をとります。
↑柔らかくなったら、曲面のある金具でじわっと押し広げて冷まします。
↑この通り、広げることができました。
↑冷ましたら、肌との当り具合を確かめます。
↑確認したらクッションを張り戻します。
↑再度確認。大丈夫そうです。
↑無事に作業終了です。この日から痛みは全く無くなったそうです。
<ヒートガンの注意>
●焦がしたり、火傷したり、変形を強めることがあります。
慣れない方は、専門家にお願いしましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所