その他の環境整備【312】
平行棒の安全ピン
〜安全装置の紛失にご用心〜
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平行棒は使う方の体格に応じて、高さを調整することができます。
電動で上下する高価なタイプもありますが、普通のタイプは4箇所を手動調整します。
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↑ 当施設の平行棒。2本を並べて使っています。
3.5mの平行棒なので、並べることで片道7m、往復14mの歩行が可能です。
↑その平行棒に、ちょっとした問題が起こりました。
↑これは平行棒が突然落ちないように支柱に差し込む安全ピンなのですが、
ある日、認知症状のあるご利用者が持ち歩いていたというのです。
本来は本体にチェーンでつないであるものですが、経年劣化で全て切れていたためです。
平行棒はネジでも「ぐっ」と締め付けているので、簡単には落ちないのですが、
安全ピンは比較的「ユルユル」なため、簡単に引き抜けてしまいます。
大昔の平行棒はこのピンがなく、使っているうちにネジが緩んできて
突然「ガタン!!」と落ちることがありました。
ですので単に刺さってるだけでも、安全上ここに無いと困るピンなのです。
↑そのままで放置していると、再び紛失したり、事故になる危険があります。
そのため、その日のうちに応急処置を行いました。
↑簡単には切れそうにないヒモを探してきて使うことにします。
↑このような感じで、1つの平行棒で4箇所、2つ分で8箇所加工しました。
↑このように平行棒の根元に縛り付けて・・・
↑差し込みます。。これだけです。
↑とりあえず脱落(紛失)予防ができました。
簡単な作業ですが、8箇所全てやるにはそれなりに時間がかかりました。
<固定ピンのチェック>
●平行棒安全ピンの紛失リスクはないか確認しましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所