その他の環境整備【306】
下肢装具のフィッティングA
〜歩行を楽にするには?〜
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前回、足装具ベルト固定の注意点を特集しました。
同じ装具を装着して歩行している様子を観察すると、つま先が下がり気味でした。
金具付の装具は以前も特集しましたが、徐々に金具(鐙)などが変形してきます。
そのため、つま先を上げる目的の装具なのに十分な役割を果たさないで
使用していることがあるのです。
プロのセラピストならは、それに気づかず歩行訓練を続けることはないはずです・・・
つま先が数か月に比べて何となく引っ掛かりやすくなってきたかな?
歩行スピードが落ちてきたかな?と感じたら、
下手にトレーニングメニューを見直す前に装具をチェックすべき
と考えます。
基本的に装具屋さんにお願いするのが良いですが、ベテランの療法士でしたら
ちょちょいと角度を調整してくれると思います。
【注意】
急に無理な角度にすると転倒の原因になったり、痛みが出ることがあります。
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↑前回ベルトの位置を特集した短下肢装具です。
その後リハスタッフと共に歩行練習をしているところをチラッと見かけて、
「おや?」と感じたので再度、特集を組むことにしました。
↑今回はこの場所にあるネジを調整したいと思います。
※僅かな調整で大きく変わりますので、慣れない方は行わないでください。
↑つま先上がりの角度を微調整して歩行状態をチェックします。
1回で決まることもあれば、2〜3度ピットインして修正することもあります。
結果は見た目もそうですが、本人もすごく歩きやすくなったと言っていました。
0.5度変わっただけでも歩容が変化する魔法のチューニングです。
驚いたのは今まで一度も調整してもらったことがないとのことで、
それを聞いて「やはり・・・」と脱力感を感じました。
言っては悪いですが、毎日リハビリに通って歩行練習するより、
月に1度装具屋さんに調整してもらったほうが歩き良くなることもあるのです。)
また、基本的にこの形状をした支柱付装具の耐用年数は
3年
です。
3年を過ぎたら壊れる前に、「身障手帳」または「医療保険」で作り替えを検討しましょう。
◎使用方法、整備方法わからない場合は専門家にご相談ください。
できればベテランの「装具屋」さんにお願いしましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所