その他の環境整備【299】
ドアストッパー改善策
〜構造上の問題をどうするか〜
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できたばかりの某サ高住の話題です。
建物は綺麗なのですが、生活者のことを本当に考えているの?と
首をかしげたくなる構造を見かけることがありました。
今回はその中の一つを紹介したいと思います。
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↑できて間もないサービス付高齢者向け住宅。
バリアフリーを意識してつくられ、随所に手すりも取り付けられています。
↑今回、一番に問題と思ったのがこの部分です。
引き戸なのは良いのですが、開けるとすぐにスルスルと閉まってきてしまいます。
↑こうやってロックしていないと、自動的に閉まり始めてしまうのです。
高齢者向け住宅なので、足腰の弱った方も利用しています。
杖や歩行車、車いすで通過するには、一時的に停止できていないと辛いのです。
職員は後から用意してきたドアストッパーで「これを使っていただくしか・・・」という
対応でしたが、足腰の弱った方が、このような低い位置にストッパーを差し込んだり
取り外す動作そのものが危険なのです。
仕方ないのでとりあえずその場で
「あるもの」
を用意してもらいました。
その
「あるもの」
とは・・・・・
↑
S字フック
です。
すでにちょっとだけ歪ませていますが、歪みがミソなのです。
使い方は至って簡単♪ (●^o^●)
↑廊下側の手すりにひっかけておいて、ドアにかけるだけ。
これなら歩行車を使っていても、車いすに座っていても何とかなります。
構造そのものを早急に改善してもらうように責任者にお願いしました。
【ここがポイント】
( ̄▽ ̄)ノ″
危険動作の可能性を察知したら、ご本人・周囲の方と相談して
早期に解決を図りましょう。先送りにしていると取り返しのつかないことになります。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所