その他の環境整備【284】


      装具の修理

      〜短下肢装具のベルト修理〜


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  今となっては殆どのPTが「できない」部類に入る装具の補修・調整。
 理由は「義肢装具士さんが要るから」だそうです。
 病院勤務だと、週に1回〜装具屋さんが顔を出すのでそれでも良いかも知れませんが、
 老健・特養・在宅などとなるとなかなかそうもいきません。
 ぐずぐずしているうちに歩行できなくなったり、整備不良で転倒・骨折にもつながります。
 その場で何とかできるスキルを持ち合わしているかどうかが利用者の未来を左右する
 かも知れません。
  ちなみに私は「義肢装具士」の国家資格が登場する前から普通にやっています。

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↑相談のあった装具です。

「これ、切れそうなんですけど、装具屋さんに頼むといつ頃来てくれますか?」
「ベルト交換となると、その間歩けなくなるのでどうすればよいでしょう?」
「費用は幾らくらいかかりますか?」
・・・などと、矢継ぎ早に質問が飛んできます。





↑((; ・`д・´)) よく見ると意外に重症でした。  
     
いつ外れてもおかしくありません。
足首のベルトは装具でも一番重要な部品なので、壊れると転倒リスク大です。
早急に何とかする必要があります。





↑ベルトは革っぽい作りになっていますが「クラリーノ」でした。
自分が頼む時には絶対ここはクラリーノにはしません「(なめし)革」をオーダーします。
一番力のかかるこの部分に「クラリーノ」を使う業者の気持ちが理解できません。
そのためいつも一人でぷんぷんしています。(* ̄O ̄)ノ





↑常に強い引っ張り力のかかるこの場所は、丈夫な構造である必要があります。
おそらく、数多くある装具の中で一番酷使する部分ではないでしょうか??



  
それでは補修開始!!( ̄▽ ̄)ノ″ 





↑カシメを外そうとベルトを外にめくると、簡単にベルトが抜けてしまいました。
ギリギリのタイミングだったと思います。 ( ̄□ ̄;)





↑残ったカシメは潰して・・・





↑押し込むなどして何とか外します。





↑穴の拡がった部分はギリギリのラインでカットします。





↑穴開けはポンチを使うと再び裂けやすくなるので、小穴から拡げます。





↑左側が新しいカシメ、右側が壊して外したカシメです。





↑挟み込んで取り付けて・・・・((; ・`д・´)) ここからが勝負・・・・





↑カシメ固定にいつも使っているお気に入りの場所がココ。
絶妙な形状・方向と角の丸いプラスチックゴムがミソ。
装具屋さんなら「いい場所ですねー」と言ってくれること間違いなし。





↑しっかりと叩き込んで固定します。





↑完全復活(画像は反対側)!! おそらく前より丈夫になったと思います。
利用者の不安は一度に解消され大喜びでした。良かったです♪
当然ですが当リハビリの「無料(サービス)」になります♪♪


【ここがポイント】 

         ( ̄▽ ̄)ノ″ 

      かかりつけの専門家にダメ元でお願いしてみましょう。


                                  (介護型リハビリシステム研究所)


〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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