〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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その他の環境整備【231】


   介助バーの固定不良

     〜驚くべき使用の実態について〜


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 当ホームページで現場で起こった事象について、しつこく取り上げ続ける理由は、
 同じようなケースが全国でも有り得ると信じているからです。
 ・・・ですが、もし今回紹介するような特殊なケースが、他でも起こっているとなると
 これは「大問題」です。

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↑今回、「故障」として運ばれてきた「介助バー」。
理由は、「固定ネジが壊れていて、ベッドに全く固定できない。」とのこと。
看護主任の話なので確かでしょう。 早速、調べてみたいと思います。。





↑詳しくチェックしてみましたが、ネジそのものは壊れていません。





↑ バラしてみて、妙に気になる部分(部品)がありました。





↑気になるのは何かと言うと、ネジに取り付けてある「灰色ゴム」です。
もともと付いていることは知っていましたが、「仕様」だろうということで
気にも留めず、固定していた経緯があります。

ネジを締めるとゴムがつぶれて盛り上り、固定できるものと信じていたからです。
事実、当初はそれで有る程度しっかり固定できていました。





↑固定ネジをバラすとこのようになります。





↑ゴムというのは経年変化で硬化して柔軟性を失ってきます。
同じような形状をした車いすのフットレスト固定金具には
こんなゴムが付いているのを見たことがありません。付いていること自体変です。





↑ゴムを外した方が、金属にズレが生じてベッドパイプ穴に固定が
できるはずなのです。

実際に、ゴムを外して現場に持って行くと「しっかりと固定」できました。
何のためのゴムなのか意味がわかりません。
運送時にガタつかないようにするためでしょうか??
それにしても取付時には取り外すように「注意シール」でもつけるべきです。

引っ張って立ち上がる方にとって、ここのネジが不良であるのは致命的です。
製品として危険極まりないと考えます。

この後、うちの施設では看護主任に連絡して全てチェックしてもらいましたが、
ご覧になっている方で同様の介助バーがもしあるようでしたら、
すぐにチェックしてゴムを取り外してみてください。
固定力が劇的に変わると思います。









                                   (介護型リハビリシステム研究所)