その他の環境整備【214】


     物療機器の事故
 

    〜操作・管理する側の基礎知識〜


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 理学療法は大きく分けて「@運動療法」と「A動作訓練」、「B物理療法」があります。
 専門家は@とAについては、色々と「科学的」に探求していく傾向にありますが、
 Bはあまり感心がない方が多いのでは・・・と思うことがあります。
 「電気知識に疎いから」という消極的対応で事故を誘発する危険もあるのです。

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↑マイクロウェーヴ(極超短波療法)は、スイッチひとつで簡易的に温熱治療が行えます。


ある日、同僚(PT)が「ランプがつきません。壊れたみたいです。」というのでみてみました。




↑原因はこの右側のボリュームコントローラーがMINになっていたからでした。




↑普通に出力メーターを見ればわかりそうなのに「気がつかなかった」そうです。


「いつもはスイッチ一つで照射できるから気がつかなかった。」
「出力メーターがあることも知らなかった。」
・・・・ということです。

(前日に利用者が触っていたという情報を得ました。多分、その時に動いたのでしょう。)


よく考えると恐ろしいことです。出力がMINでなくMAXになっていたらどうだったでしょう?
必ず出力レベルはチェックするように厳重指導しましたが・・・。



<マイクロウェーヴは他の温熱機器とは違います>

●無許可使用は電波法違反
高い周波数の電磁波を放出する機械なので、電波法に定める高周波利用設備に該当し、
設置するものが各地域の総合通信局へ申請することになっています。
無許可使用は電波法違反となり、罰則条項もあるのです。

●ペースメーカーへの影響
屋内では電磁波が乱反射するため、特にコーナー部分で影響が強まる可能性があるのです。
過去(15年位前?)にPTジャーナルのQ&Aコーナーにて調査・回答してもらったことがあります。

●マイクロ波のアンテナ形状
長方形と丸型のアンテナ形状は全く異なります。当然、電波の照射具合も変わるはずです。
機会があれば物療機器さんに見せてもらってください。治療イメージが膨らむはずです。



・・・先日、物療機器のコンセントから悲惨な火事となったニュースがありましたが、
電気を「治療」として使うからには、管理を含めてそれなりの知識(責任)が必要と考えます。


  

↑国家資格である「電気工事士(二種)免許」です。
これを所得したからといって、完全ではないと思いますが「最低限の知識」は得られます。
「講習会」に参加すると「ポイント」加算で貰える認定制度とは異なります。





●磁気刺激治療を物理療法に加えるには、ハードルが高いのでしょうか?




                                         (介護型リハビリシステム研究所)




〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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