<危惧なる器具>


   危険なキャスター

 〜これはさすがにリコールっぽい?〜


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大手メーカーMで扱っている車いすのキャスターに問題を感じています。
貴施設でも同じようなケースが発生していないか、是非ご確認ください。
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車いすは命を乗せているのですから、製品は「安全第一」です。

この場で紹介することが現場の安全につながればと願っています。



個人的に以前からM社の車いすは好きなので、
施設で購入台数も多くなり、欠点も目についてしまいます。

以前にも故障したケースで紹介した「AR-500」。
この車いすの構造に関して別件で再度特集します。




↑ある日、車いすのキャスターネジが外れていると報告を受けました。
確認すると確かに外れています。


整備記録を見ると3ヶ月前にも同じ整備をしている車両です。
何か原因があるかも知れません・・・。





↑ナット(めねじ)が外れた部分のボルト(おねじ)先端です。
見た目に何となく違和感があります。





↑外れていない反対側・・・。何か変です。

アップしてみましょう。




↑ボルトの頭がナットの途中で終わっています。
これ以上締めるとキャスターが回転しなくなるので、ここが限界位置。
この状態では固定力が不十分です。



つまり、
ネジが緩んで脱落するのは当たり前の構造なのです。

                    ̄∇ ̄;) 

キャスターが外れる危険性はメーカーは気づいていないのでしょうか???




・・・かといって、代用するボルトもないので仕方なく用意したのが・・・・





↑いつもお世話になっているボンドです。





↑ネジ穴に注入してしばらく半乾きになるまで待ちます。





↑その後ネジ込んで固定しました。
この後、どの位持つのでしょうか???



このキャスターは左右共に購入当初から少しスピードが上がると、
ガタガタ暴れだすタイプで現場からも不評でした。
キャスターの構造そのものに問題があるのかも知れません。

少なくともネジが緩みやすい上に、暴れる症状があるので、
外れて当然の危険キャスターと感じています。





↑購入から5年経っています。



もし上記と同じような症状がありましたら、関係機関へ報告しましょう。
そのままで使い続けると大変危険です。



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   【ポータブルトイレ・リコールのお知らせ



積水化学工業株式会社から、「ポータブルトイレ座楽背もたれ型シリーズ」の
リコール報告が出ています。
ひじ掛けと背もたれのすき間に体の一部を挟むおそれがあるそうです。
(メーカー側ははっきりとは書いていませんが、ベッド脇に設置している場合、
ベッドから頭がはみ出た時に首を挟んで窒息する可能性があると思われます。)

このリコール対象品に対してメーカーが行う対応に驚きました。
隙間を埋める等の対応ではなく、すき間の無い製品(
他社製品)との無償交換
を行うそうです。  思い切った判断です。偉い、凄い、素晴らしい。(≧∇≦)/


●詳しくはこちらへ↓

ポータブルトイレ座楽背もたれ型シリーズをお持ちの方へ(無償交換のお知らせ)





                       (介護型リハビリシステム研究所)


介護型   〜システムでよりよい未来へ〜
理学療法士,介護,医療,リハビリ,
システム,通所,ソフト,開発,車椅子,整備,修理,機器,製作,独自,作成,PT,研究,紹介,指導,介護老人保健施設,老健,介護保険,中間施設,環境整備,車イス,メンテナンス,メインテナンス,アイディア,論文,学会発表,大会発表,ケア,ケアプラン,
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