その他の環境整備【197】
歩行器の重り
〜利用者の工夫〜
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持ち上げ式の歩行器(タイヤのついていないタイプ)ですが、
利用者の症状によっては後方に重心が残っていて、持ち上げようとして
後ろにバランスを崩すことがあります。
今回は、そのような状態を利用者本人が工夫したというケースです。
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↑この方の歩行器になります。一見普通に見えますが、そこがミソなのです。
↑ピックアップウォーカーとも呼ばれる4点で支持する歩行器。
安定感があり、操作が比較的簡単なので、バランスの低下した方に
使ってもらうことが多い器具です。
失調症状のある方などは立ち上がり時などに後方に重心が残りやすく、
歩行器に重すいバンド等を取り付けることも多いのですが、目立つので
あまり格好良いものではありません。
↑この方の工夫は目立たないところにあります。
↑実はサイドフレームに金属の重たい棒を2本固定してあるのです。
左右ですので、それなりに重たくなり浮き上がり防止になっています。
本人が考えて取りつけたものなので、満足して毎日使っています。
シンプルですが「なるほどー」と感心した次第です。何の棒なのかは謎ですが・・・
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所