その他の環境整備【177】
現場の思い込み
〜高さが調整できない机〜
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スタッフから、「利用者の机が食事の時に低くて困っているんです。
何とかならないでしょうか?」と相談を受けました。
普通の机だと高くて、その机だと低すぎるとのことです。
最初は、「適当な段ボールを加工して机の上に置いたら?」と
話していたのですが、とりあえず現場へ様子を見に行くことにしました。
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↑確かに低いです。低すぎます。隣のテーブルと比べてみてください。
いくら円背で普通のテーブルが高いといっても、これでは大変です。
・・・・ですが、これはずいぶん前に特集したこともあるキャンプ用のテーブルです。
(評価用にと買ってきたのに、いつの間にか現場に取られてしまったテーブル)
いつからこんなに低くなってしまったのでしょう??
壊れてしまったのでしょうか???
↑高さ調整用のポッチ(ボタン)も見つかりません。
ただ、4脚ともこのように布テープでぐるぐると巻かれていました。
しかし、何か変です・・・・
このテープは何なのでしょう・・・・
( ̄〜 ̄;)?
↑とにかく剥がすことにしました。何かわかるはずです。
↑剥がした下には調整用(伸ばしてパチッとはめる)穴が見つかりました。
伸ばすと普通に長くなり、依頼したスタッフも驚いていました。
↑右の画像のように高くなりました。本人も介護職も喜んでいました。
この机は以前、かなり小さな利用者が専用に使っていたものでした。
その時に、伸縮部分を全部押し込んで伸びないように固定していたのでしょう。
そのことを職員配置が変わったりして誰も覚えていなかったと思われます。
そのため、この机は「脚が伸びない(伸ばせない)、低いタイプ」と思い込んで
いたと考えられます。思い込みには気をつけたいものです。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
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