その他の環境整備【169】
靴型装具/鐙の破損
〜アブミと金属疲労〜
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以前にも特集で触れた事があるかと思いますが、
装具で壊れ易い部分は、動きのでるジョイント(関節)部分です。
そのため定期的な点検と調整が必要になります。
靴型装具の場合、ハードな歩行訓練をする方だと、「鐙(アブミ)」と
呼ばれる支柱を支える金属がぽっきり折れることがよくあるのです。
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【特集:あぶみの破損】
●鐙(アブミ)が折れるという危険な症状です。
本来、このような症状になる前に歪みやガタなどで気づくことが大切です。
↑これが、不具合のある装具です。
歩き辛いので新しい装具を希望されていらっしゃいました。
4〜5年履いたそうです。
靴型装具の耐用年数は1.5年(詳しくは装具屋さんにお尋ねください)
・・・ではなかったかと思います。
少なくとも装具は3年過ぎたら、保険・手帳などを使って新調しましょう。
どのような症状であったか説明しますと・・・・
↑これが通常の状態です。
そこへ支柱に後方への圧力がかかると・・・・
↑このように、「ぐにっ・・・」と後ろに曲がってしまいます。
この状態では振り出すときにつま先が下がってしまいますし、
立位を保持するのも不安定になってしまいます。
今まで転倒して大ケガしなかったのが不思議なくらいです。 (;´▽`A``
↑問題の部分のアップです。
本当はバラせるとよかったのですが・・・。
矢印の部分に奥で光っている、金属の折れ口がわずかに見えると思います。
装具は消耗品です。
定期的に新調することと、「おや?変だな?」と思ったら無理に使い続けずに
なるべく早めにベテランの専門家にみてもらうことをお勧めします。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
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