その他の環境整備【164】
シルバーカーの故障
〜ブレーキが効かない〜
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しばらく倉庫内にしまってあったミニシルバーカーですが、
使用することになりブレーキの故障を何とかできないかと頼まれました。
最近のシルバーカーはコスト削減と軽量化がすすんでいるため、
材料にプラスチックとアルミを多用しています。
そのため少しストレスのかかる使い方をすると壊れることも多いようです。
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↑コンパクトで軽量なため、比較的人気のミニシルバーカー・・・。
ただ、横方向の安定性がいまいちです。
最近、このタイプのミニシルバーカーで歩いていたところ、
路面が傾いた場所で横へ転倒し、骨折して手術したという方がいらっしゃいました。
実際、このような事故は多いようです。個人的に屋外利用はおすすめしません。
↑左がブレーキを引っ張っていない状態、右がブレーキを引いた状態。
片側だけくるっと動いてしまい、ブレーキは全然効きません。
(ブレーキワイヤー側が動いていないことが、画像でわかると思います。)
このまま使用するのは大変危険なので、倉庫に片付けていました。
この状況、はじめは単なるネジの緩みかな?と思っていたのですが違いました。
↑ここの金具(アルミのパイプ)とプラスチックの凸がずれてしまっていたのです。
かなり力がかかる部分と思うのですが、非常に弱々しい作りになっています。。、
でも、単なるアルミが広がっただけの変形なら、簡単に修理できるはずです・・・
↑浮き上がった部分をペンチでしっかり押さえます。
↑しっかり押さえたつもりでしたがダメでした。
プラスチックの凸部分の角が削れて丸くなっているのが原因でしょう。
(右側の画像に削れた部分が見えると思います。)
・・・・別な方法を考える必要があります・・・・
( ̄w ̄)
↑ドリルで穴を開ける作戦です。
ここの芯には金属の棒が入っているため、
途中までしか穴を開けることができませんでした。
↑ネジをネジ込みます。何とかしっかりと固定して、ズレることはなくなりました。
↑最後にネジの脱落防止にビニールテープで全体を覆って作業終了です。
問題なくブレーキも作動して以前と同じように使えるようになりました。
このシルバーカーは訓練用に限定して、職員の誰かが付き添って使うことにします。
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↑ちなみに後日、別な施設で同じタイプを見るとこのようになっていました。
これが正常な状態のようです。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
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