その他の環境整備【159】
歩行器の調整
〜利用者がレンタルに至るまで〜
----------------------------------------------------------------------
前回、紹介した「かる〜い歩行器」ですが、気に入ったのは自分だけで、
当の本人は「転がすだけの方が楽なので、タイヤ(キャスター)つきにしたい」と
希望されました。
今回は、ご本人の希望にあうよう調整していきたいと思います。
----------------------------------------------------------------------
↑この3種類の中で真ん中の歩行器にしたいと思います。
↑4つ足にそれぞれキャスター(小さなタイヤ)がついています。
手前のキャスターは体重をかけて押さえるとブレーキがかかる構造になっています。
<問題発生>
↑この方、足がどんどん先に出て行き、後方重心気味になってきます。
「後方から介助しないと転倒しそうで恐い。何とかなりませんか?」・・・と、
ケアマネから相談を受けました。
歩行器の中に入り込んで、前輪を軽く浮かせてしまうのは、コントロールが
上手く行かない病気のためで、指導による改善はなかなか困難です。。
このままだと尻もちをついてケガをする危険があります。
足を前に出し過ぎることで前輪を待ち上げてしまうので
歩行器と体を自然に離す必要があります。
そこで脳外科勤務時から行ってきた「ある方法」を使うことにしました。
それは・・・・ (o^-’)b・・・・・
↑「ヒモ」を使います。このまま、歩行器といっしょに折り畳むことも可能です。
↑このヒモが足が前に行くのを制限するため、重心がやや前に移動します。
↑歩容はその場で劇的に改善し、心配していたケアマネさんも納得して
その場でレンタルすることに決まりました。
その後、問題なく自宅で使っているそうです。
これは治療・・・ではなく、環境整備の一部です。
(その場で解決できると、本人も家族も大変喜んでいただけます。)
◎◎全ての方に上記方法が上手くいくわけではありません。
福祉用具・介護用品は、専門家のアドバイスを受け比較検討しましょう。◎◎
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所