その他の環境整備【153】
「できる範囲で節電」
〜節電(使用制限)と生命・身体の安全確保〜
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これから夏本番になると気温も上がり、同時に電力需要が上がって行きます。
震災後の原発事故以降、「節電」は連日マスコミも常に大きく報道しています。
病院や介護施設などは、体が十分に動かせずに看護や介護の必要な方が
多くいらっしゃいます。
節電も大切ですが、不自由な環境になると事故をおこす可能性も高くなります。
特に高齢の方などは視力が低下していますので、薄暗い廊下などは衝突や
転倒の危険があります。
日中でも天気が悪い日はきちんと電気をつけるなど、状況に応じて対応する
ことが大切です。
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『最近やけに廊下が暗いなぁ・・・』 (・。・;
・・・・と、思っていたのですが、施設の廊下に電気が点いていないのです。
どうも職員が「節電」「節電」と気を利かせているみたいなのですが・・・・
↑このような状態・・・暗すぎます。妖怪が出てきそうな暗さです。
午後3時の薄曇りの日でこれです。
↑こうなると酷すぎです。事故がないのが不思議なくらい。
昼間でこんな感じです。
今までも震災前からさんざん「節電」「節電」とコマーシャルで促されて、
施設でも1個おきの廊下点灯とか工夫してきていたものが、
それを更に「15%節電」などと聞くと、「日中は頑張って全部消灯」という
極端な答えしか出てこないのかも知れません。
政府は平成23年5月25日午前に
「電力使用制限令」を正式決定しました。
小口需要家や家庭には15%削減に向け、
自主的な取り組みを要請していますが、
病院、老人や障害者のための福祉施設は、
昨年夏と同じ水準の電力使用を目標
とした
「
0%削減
」を認めています。
・・・ですので、ここまで無理して「節電」する必要はないのです。 (;´▽`A``
例えばエアコンをかけているのに窓は常に開いていたりなど、非効率な使い方は
避けなければいけませんし、職員のみのエレベーター使用を控えたりすることは
大切だと思います。夏場は暖房便座をOFFにするなど、できることをやりましょう。
<まとめ>
@暗い廊下・屋内は大変危険です!
衝突・転倒事故を起こす可能性が大です。
必要な明かりはきちんと点けましょう。
A医療・介護の施設などは例年通りの節電対策で良いです。
利用者に無理(※)を強いる必要は全くありません!
(※節電で生命・身体の安全確保に重大な影響を及ぼすようなリスク)
B具体的に何を節電するのか計画し合意して実行しましょう。
何となく個々に任せるでは様々なケースが起こります。
利用者も職員も倒れてからでは遅いのです。
厚生労働省の資料はこちら
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所