その他の環境整備【156】
「段差解消シルバーカー」
〜
するりと
段差を乗り越えるシルバーカー〜
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歩行訓練のために本人用として家族が持ってきたシルバーカーがちょっと
変わっていることに気がつきました。
前輪キャスターの上に、小さな小キャスターが乗っているという変な構造・・・。
はじめは側溝すき間に落ち込まないためのガードかな?と思っていたのですが、
『ひょっとして!』と調べて見ると、段差解消システムであることが判明しました。
今回は、その珍しくて高価なシルバーカーを紹介したいと思います。
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↑一見、どこにでもある普通のコンパクトタイプなシルバーカーです。
↑ここだけを見て、段差解消システムと気づく人はそうはいないと思います。
最初は、側溝蓋のすき間などに脱落することを予防するガードに見えました。
形状が気になり、確かめてみることに σ(・_・?
↑早速、段差で実験です。
まずは2cm位の段差を通常のキャスターで登ろうとしましたが、ダメです。。
シルバーカーとか、車いすのキャスターは1cm位でも引っかかって登れません。
(この画像は、後輪を使って実験しています。)
↑次に、このキャスターで登ってみましょう。どうなるでしょうか??
↑大きなキャスターは留まりますが、小さなキャスターだけスーッと前に
滑って(伸びて)いきます。
↑その後、この小キャスターに重心が移り、大キャスターは上(やや後方)へと
自然に持ち上げられていきます。
大キャスターの支柱の傾きに注目してください。(b^ー゜)
\(◎o◎)/!
↑その後、大キャスターは小キャスターに引き付けられるように前に出て
段差の乗り越えが終わります。まるで手品を見ているかのようです。
↑その後、何cm位まで段差を登るか実験をしてみました。
↑この位の高さまでは、ギリギリ上がることができそうです。
↑厚さを調べましたら、3cmちょうどでした。3cmが限界のようです。
↑このシルバーカー「
キャリースルーン
」といいます。
段差を「するーん」とスルーするかららしいです。。 ̄∇ ̄;)
シルバーカーは意外に段差の乗り越えが大変なんです。
ちょっと高価ですが、足腰が比較的安定していてよく外出する方にはおすすめします。
段差で転んでケガをするリスクを減らすことができると思います。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所