その他の環境整備A

手すりの滑り止め加工


最近、何でも問題がおこるとまずPTに相談しよう・・・ということになってるようです。
環境改善はリハビリ専門家にとって至極当然なので積極的に関わってますが、
一歩間違うと「何でも屋さん」になるため、やや複雑な心境でもある今日この頃・・・。

さて・・・今回は、といいますと。
「施設のお風呂の手すりが滑って危なくてしょうがないんです。」という訴えでした。
早速、現場に駆けつけて現場確認を行います。


・・・それにしてもツルツルの手すりです。なんでこんなツルツル手すりを縦につけたん
でしょう?・・・そういえば以前、立ち上がり易い手すりの設置相談受けた記憶が・・・

その後業者に任せておいたら、こんなのを付けられたんですねぇ。。
業者は材質にまで気をきかせてくれないのです。
問題は、これからこれをどのように滑り止め加工するか・・・です。

早速ホームセンターに足を運んで、材料を吟味してきました。


↑幅2cm、厚さ約2mmのゴムバンド。それからそれを止める金具4個。


↑工具は基本的に、これだけです。・・・では始めます。


↑約70cmの握り範囲をカバーするのに、約2mのゴムバンドを切り取ります。


↑手すり取り付け部にゴムバンドを回して金具で固定します。



↑しっかりとペンチで止めると、こんな感じに仕上がります。


↑そしたら上からグルグル巻きはじめます。


↑この様にすれば止め金具に手をかけてケガする危険がなくなります。
あとは下までゴムを多少引っ張りながらグルグル巻いていきましょう!!


↑巻き始めたらいずれ最後に留める必要があります。
これは撮影のために金具を両面テープで貼り付けた様子です。


↑このように上から巻いていきます。最低でも2回は巻かないと外れます。


↑そしたら金具を上から押さえて締めていきます。


↑最後に、「ぐっ!」と締めて残りのバンドを切ればできあがり。


↑完成!!

思った以上にかなりしっかりとできあがりました。

その後、かなり安心して更衣の介助動作が行えるようになったそうです。




                                (介護型リハビリシステム研究所)