その他の環境整備【135】
プラスチック短下肢装具
〜ポリプロピレン製AFO・仮合わせ〜
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前回は足装具の「型取り」でしたが、今回は「仮合わせ」となります。
仮合わせは、より良い仕上げをするためには欠かせません。
毎日、しかも長期間使う装具なのできちんと合わせてもらいましょう。
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「急がば回れ」
無理を言えば仮合わせなしで、型取り翌週に「一発仕上げ」も可能なのですが、
どちらかというとフルオーダーというより、セミオーダー的になってしまうので、
大まかな仕上がりとなり、後々細かな問題が出てくることがあります。
そのため最低でも1週間仕上がりが延びますが、仮合わせをしたほうが無難です。
一発仕上げを頼んでも、そのときに問題があれば結局同じになるのです。
↑プラスチックを装着して、仮のベルトで止めます。
当って痛む場所はないか、立ったり歩いたりして確かめます。
(座って合わせただけではわかりません。今できる動作を安全な場所で
行って見ることが大切です。)
この時に背屈角度がお願いしたものと違うとか、不具合があれば
作り替えをお願いしましょう。無理して装具に足を合わせる必要はありません。
私は、ここで装具屋さんからペンを借りて不要部分のカットラインを引きます。
(強度や矯正に不具合が生じるといけないので、装具屋さんと相談しながら)
特につま先部分を中心に、前や横に大きく出っ張ったりしていると、
靴を選ぶ際や、脱ぎ履きをする際に大変苦労するからです。
利用者の歩容やADLに直接影響するので昔からかなりこだわる部分です。
↑ベルトやカン(留め具)のタイプ、位置、空気穴、フレアー、その他の
細かいお願い(指示)をしたら、持ち帰って仕上げてもらいます。
次回は「仕上がり(完成)」について特集したいと思います。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所