その他の環境整備【127】
ウォーカー(歩行車)
〜ブレーキの修理〜
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前回の特集は修理というより、最終的には調整で終わりましたが、
今回は完全にブレーキが壊れてしまった個人所有のウォーカーがきました。
調べると部品そのものが破壊されていました。
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↑一見普通のシルバーカーに見えるこのタイプ。
ですが、よく見るとハンドルが横についています。
このようなタイプは両腕で体を支えやすく、介護保険リースの対象になります。
(自治体によって異なることもありますので、お近くの役所にご相談ください。)
↑片側のブレーキが全く効かないとのこと。
見ましたらワイヤーが根元から外れていました。
このくらいは簡単に直せると思っていたのですが・・・
↑よくよく調べてみますと、ワイヤーに歪みがあります。
ここが原因でスムーズに動かすことができずに外れた可能性があります。
⇒とりあえず、この部分の歪みは修正しました。
↑キャスター側も外れてしまっています。
何だか、ブレーキが全体的にボロボロ・・・という感じです。
こんな状態でもスタッフに「帰りまでには安全に送迎したいので何とかしてほしい」と
頼まれました。。
↑ブレーキワイヤーを止めるために、ブレーキレバー部分を分解します。
↑ネジを外したら引き抜いて・・・
↑バラバラにします。このときに原因を発見!!!
↑ここに割れて欠けている部分があります。
本来、ここは埋まっていなくてはなりません。割れてどこかにいった模様です。
↑このまま戻しても、しっかり固定できないので直ぐに外れてしまいます。
・・・どうしようか・・・考えた末・・・
↑応急的に針金で固定しました。
新しい(部品)が届くまで何とかもてば・・・と願いつつ。
↑元通りにレバーを取り付けます。
↑キャスター側はブレーキの調整をする場所です。
普通はネジ(六角ナット)がついています。これだと何処でも直ぐに調整できます。
↑調整したら下のネジを回して緩み止めをします。
【緩んでいて調整可】 【固定されて調整不可】
↑調整が終わったら、右側のように緩み止め(固定)状態にします。
↑何とかブレーキが復活しました。これで安心して家に戻れます。
↑福祉機器の軽量化、低コスト化も程々にしてほしいものです。
特にブレーキ系統は安易にプラスチックを使ってもらいたくありません。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
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