その他の環境整備【113】
お土産杖のカット
〜特殊杖の調整方法・その2〜
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観光地のお土産屋で買った記念杖を使っている方が時々いらっしゃいます。
本人も「これが使い易いのよ」と、ニコニコして使っているのですが・・・
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勧めたくない杖でも、目の前で合わない状態で使っている方がいれば
調整しないわけにはいきません。
今回も、背の低い方にあわせて杖をカットしたという話題です。
↑今回、問題となったのはこの木製の杖・・・。
観光地でお土産として購入した記念の杖だそうです。
一見普通っぽいですが、全体的に支柱が細く、更に気になる箇所があります。
↑握りの近くには、高級品を謳ったシールが貼られています。
↑「特選 天然木 国産品」・・・すごいです。国産とはさすがです。
↑・・・ですが、その反対側の杖先ゴムがよくありません。
先細りの上に、先端には溝がなくツルツル・・・。
これだと、濡れた床の上では簡単に滑ってしまいます。
山登りの杖としては役に立つと思いますが、日常で使うには危険です。
↑杖先ゴム交換と一緒に、杖の長さも調整します。
長さをあわせた場所に、ビニールテープを巻くとまっすぐに切り易いと思います。
(まっすぐに切るには姿勢も重要ですが、ここでは触れません。。)
↑
杖をしっかり固定して、
ノコギリを
まっすぐに立てて、ゆっくり切りましょう。
↑この後、溝のついた杖先ゴムを取り付けて終了です。
お土産杖は杖先ゴムを交換すれば、何とか使用可能なものもありますが、
常に体重をかけなければいけない方にはおすすめしません。
杖のサイズに合う杖先ゴムは介護用品店や薬局、ホームセンター、百円ショップ
等
で販売しています(必ず杖を持っていって購入しましょう)。
新品の杖先ゴムは表面がツルツルしているので、逆に滑りやすくなることが
あります。紙やすりなどで軽く表面を削るとしっかりとグリップします。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所