その他の環境整備【111】
訪問指導の現場
〜その場で如何に環境を整えるか?〜
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介護老人保健施設では退所されるまえに、ご家族やご本人のご希望によって
リハビリの専門家がご家庭に出向いて、住宅内や環境面でのアドバイスを行います。
速やかに家庭復帰して安心・安全に生活していくには欠かせないシステムです。
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久々に利用者の外泊時にあわせて「退所前訪問指導」を行いました。
その時に行った内容を特集として組んでいます。
現場に入る専門家は常に行っていることですが、あえてまとめてみたいと思います。
訪問にあわせて、電動ベットとポータブルトイレを担当ケアマネが予め用意して
くれていました。外泊にあわせて事業所から貸し出して対応したそうです。
↑用意してあったポータブルトイレ。家具調でどっしりとしています。
外泊期間の数日、夜間に使っているとのことです。
早速、座っていただきますと・・・
↑ちょっと違和感を感じます。何がおかしいかといいますと・・・
↑足がかなり浮き上がっているんです。
これでは夜間に使うポータブルトイレとしては危険です。
ケアマネは『気がつかなかった
』そうです。
今晩にでも危ないことがあるといけないので、この場で調整をすることにしました。
↑中身を全部取り外して、横に寝かせます。
結構重いので、部屋のものにぶつけて壊さないよう気をつけながら・・・
↑左右のネジを緩めて、少し下げて画像の横棒を外します。
縦の白テープに書いてある目盛りを見ながら・・・
↑
希望の場所にセットします。
↑足の部分をその場所まで上げて、左右のネジを締め込みます。
反対側も同様に行って調整終了です。
↑ちなみに目盛りはこんな風に表記されています。
親切で良いのですが調整は重量物のため、かなり面倒です。
↑先ほどに比べて、接地性は向上しました。
↑ポータブルトイレは、座面の位置で臀部が沈み込むことがあります。
本来なら、この姿勢で高さをあわせる必要があると考えます。
↑ポータブルトイレの位置と、実際の移乗動作を確認し、
ご家族にも細部を指導して終了です。
一緒にいたケアマネも勉強になったと話していました。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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