その他の環境整備【110】


     退所前の訪問指導

   〜専門家としての裁量が問われる?〜

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   介護老人保健施設では退所されるまえに、ご家族やご本人のご希望によって
   リハビリの専門家がご家庭に出向いて、住宅内や環境面でのアドバイスを行います。
   速やかに家庭復帰して安心・安全に生活していくには欠かせないシステムです。
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今回は久々に利用者の外泊時にあわせた「退所前訪問指導」を行いました。
内容としては、退所が具体的に決まったご利用者のご家庭を予め訪問して、
生活環境をチェックし、具体的アドバイスを行う・・・といった内容です。

ご家庭まで訪問する時に意外に困るのが、交通機関(足)です。
今までは自分の車で行っていましたが、初めての場所で勝手がわからない上に
路上駐車がきびしくなるなど一人で行くには限界があります。
当施設では入所担当のケアマネージャーが案内(送迎)をしてくれます。
スムーズなサービス提供を行う上でチームの協力は欠かせません。


訪問については、入所担当の専門職(OT)に行ってもらっています。
担当には様々なご家庭があることを知ってもらい、施設内でより具体的なリハビリ
計画を立ててもらう必要があるからです。
「つながるリハビリ」を行うには、様々な流れ(過程)を把握した上で、必要な対策を
タイミングよく行わなくてはなりません。

訪問時のチェック内容としてはおおまかに・・・
住宅の立地、玄関までのアプローチ、玄関の出入り、廊下、居室、寝室、トイレ、
お風呂などの環境チェックや動作の指導となります。
その中で段差や間口、手すり、ドアの開く方向、照明、ベッド位置等々、短時間に
要点を絞って色々と調査・計測・チェックして書き込む(メモする)必要があります。
場合によっては散歩などの外出コースまでチェックしなくてはなりません。
気になる箇所があればなるべくその場で対応していきます。


そのため、ある程度の経験と観察力、迅速な分析作業が必要とされます。

訪問が終わると調査内容を報告しなくてはいけません。
以前は、フイルムを現像に行ったり、手書きで間取りを書いたりと大変でしたが、
最近は「デジカメ」とか「ワード」などを活用すれば、それ程手間はかかりません。
・・・とは言っても、書くことが多くなればそれなりに時間はとられます。


 

↑具体的報告書:
手すりの場所、イス(台・腰掛)の設置場所など画像に書き込んで
ご家族や業者さんにも分かり易いように仕上げていきます。
(今回の報告書は9枚になりました)



※次回は「気になる場所をその場で手直しした」という報告をしたいと思います。






                                (介護型リハビリシステム研究所)



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介護型リハビリシステム研究所
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