その他の環境整備【109】
驚きの仕込み杖を発見!
〜アイスピックか?それとも武器なのか?〜
---------------------------------------------------------------------------
利用者の評価をする時は身体面だけでなく、普段使っている杖や車椅子、装具、靴等も
もチェックしています。普段の癖を知ることもできますし、整備指導をすることで事故を
予防することができるからです。 身体面+環境面の同時評価が重要になります。
---------------------------------------------------------------------------
今回、某施設で利用者を評価していて、驚きの杖を発見することができました。
その杖というのが、普通の杖先ゴムの中央から
ワンタッチで鋭く太い鉄芯が突き出すという
(
武器?)なのです。
武器でなければ登山に使う石突きか??ピッケル???
ドリンク・晩酌用に氷を砕くためのものなのか・・・・???
ナゾが謎を呼ぶ怪しい杖先なのです。
( ̄w ̄;)
もしや、スパイ道具???
何とか本人の了解をいただき、写真撮影をしてきましたので紹介したいと思います。
↑これがその杖。握りの部分もやや特殊な感じです。
↑そして、これが杖先ゴム先端部分。左に見えるレバーを操作すると・・・。
↑「ニュッ!」と太く鋭い金属が飛び出しました。
これで突かれるとかなり痛そう。。かなりのダメージを受けそうな感じです。
「仕込み杖」と検索すると様々なすごいのが出てきますが、その一部でしょうか?
杖に仕込んであるのだから「仕込み杖」であることは間違いなさそうです。
そういえば「
座頭市
」が使っているのは有名な「仕込み杖」ですねー。
↑横から見るとこうなっています。レバーの位置に注目してください。
↑レバーを引くとそれが引っ込むようになっています。面白いですねー。
意外にもこのレバー操作は結構硬くて、ワンタッチとはいきませんでした。
実はこの杖、寒冷地用に開発された杖なのです。
アイスバーン(凍りついた道)や、雪道などで使う「
滑り止め用爪
」とのこと。
あまり道路が凍ることのない地域では必要のない装備です。
杖先ゴムが磨り減っても、交換用ゴムは簡単には手に入りませんから、
普通に使い続けるだけでしたら逆に不便(危険)かも知れません。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所