<危惧なる器具> 児童遊具の危険
構造とサビによる危険性
今まで、このコーナーは医療・介護を中心に特集してきていましたが、
どうしても気になることがありまして、単に「小話部屋」の小話で終わらせる話でもないと
特別に特集を組むことにしました。
別に「気がつかなきゃよい話」なのかも知れませんが、なぜか気がついてしまい、
気がつくと何とかしないと気がすまないんです。。。
今回は「弱者を取り巻く環境の管理と改善」という内容として取り上げたいと思います。
幼稚園の夏のイベントに参加していてちょっと気になったことがありました。
それはぶら下がって遊ぶ遊具です。昔からよくある吊り輪タイプのものです。
昔、同様の医療機器(ぶら下がって歩く訓練機器)で、業者に指摘して取り替えてもらった場所・・・
そこと似たような構造をしている部分が妙に気になったため、よじ登って検査しました。
(傍から見るとかなり怪しい変人にしか見えない行動をしていたと思います。。)
↑吊り輪にぶら下がって遊ぶ遊具・・・これにも意外な落とし穴が?!
↑ここの付け根部分に問題があるのです。
普段、幼稚園の先生は絶対に見ない場所です。
ここを見逃していると、ジワジワと「XDAY」に向けて時間は進んでいきます。
↑ もう少しアップしましょう。この画像に何か違和感はありませんか?
この、違和感の正体とは?!
 ̄∇ ̄;) ダウト?!
そうです。
このチェーンを少し持ち上げてみるとはっきりします。
では・・・持ち上げてみましょう・・・
(; ・`д・´) まさか・・・いやそんなことは・・・
↑この通りです。鎖は互いに「あと数ミリでつながっているだけ」です。
これは明からに「やばい」状況だと思うのですが・・・・
夏に、この危険な状況を幼稚園の先生に実際に見てもらって、
数ヶ月経過しますが未だに普通に使われ続けています。
ひょっとして壊れるまで使い続けようという気なのでしょうか??
それとも金属だから直ぐには切れることはないと思っているのでしょうか?
実は、この遊具そのものにも欠陥があると考えます。
↑金属の鎖の一番上は直接、太い横支柱に固定されているので動くことはありません。
上から2番目の鎖から振り子状に鎖が動く構造です。
連結部分は楕円なので力がかかる部分はいつも同じ、尚且つ太さも強度にも何の工夫も
ありません。いったいどのような設計をしたらこのような遊具になるのか甚だ疑問です。
また、鉄製であるため風雨にさらされサビも発生して腐食はどんどん進行していきます。
スリル満点の時限爆弾つき吊り輪・・・神経衰弱機能つきスーパー吊り輪なのです。
↑別に撤去しなくていいんです。
最近はちょっと問題になった遊具は身勝手な大人のせいで、次々と撤去させられています。
きちんと、定期的にチェック(点検・整備)しているか?与えっぱなしになっていないか?
その点を見直して欲しいのです。物のせいにするのは簡単です。
責任をもって継続的に管理すること・・・これが大人(社会)の責任ではないでしょうか?
似たような金属疲労・磨耗を起こしている医療・介護の現場はありませんか?
牽引機の金具、ワイヤー、プーリーの金具、リフター(移動用リフト)の金具等々・・・。
このあとは・・・また市長宛に手紙(メール)を出すしかないです。
先日も小学校通学路の危険箇所へ、カーブミラー設置などあれこれやってもらったばっかりなのですが・・・
後日市長から返事がきました。早速撤去して市内の幼稚園・小学校を再点検したとのこと。
以下は一部を抜粋したものです。このくらい行政の対応が早いと気持ちいいですね。
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市といたしましては,遊具設置後の点検等の管理について,今一度施設の管理者であります各幼稚園・
学校に対し「安全点検は事故や問題を未然に防ぐためのもの」であることを意識付けるとともに,各幼稚園,
学校との連絡体制を密にし,適切な遊具の点検に努め,安全・安心な教育環境の整備に努めてまいります。
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(介護型リハビリシステム研究所)
介護型 〜システムでよりよい未来へ〜
リハビリシステム研究所
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