その他の環境整備【97】


  プラスチック足装具の修理

    〜SHB・SLB・AFO・短下肢装具〜

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     装具修理も仕事のうちと心得て、利用者の装具が壊れたと聞くとできる範囲で
    補修しています。装具が不良のまま放置したり、予備もなく修理に出すと、急に
    歩行不良になって転倒する可能性が高くなります。早急の対応が必要です。
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↑今回、修理を依頼されたのはコレ。
ベルトの留め具が外れて、踵の滑り止めが剥がれているというケース。
よくある壊れ方で、補修もそんなに難しいものではありません。
ここでも過去何度か取り上げていると思います。

装具屋さんにお願いすると、サービスでやってくれる場合もありますが
自費修理になるとベルト交換云々で何千円かのコースになると思います。
カバンとか靴の修理屋さんにお願いするほうが早く安く済むかも知れません。




↑踵部分は透明のビニールテープで無理やり貼り付けてありました。
まずはここから補修を開始します。ビニールテープを剥がして・・・




↑ゴム用のボンドを剥がれている箇所の両面に塗ります。
少し裂けてはいますが、このくらいなら問題ありません。
すぐに貼りつけると強度がなくなるので、塗った後少し乾くのを待ちます。

乾くのを待っている間に、留め具の補修を行います。
(料理番組みたい・・・)




↑留め具部分はカシメをつけていた場所に大きな穴が開いています。
このままカシメで留めてもまた外れる可能性があります。
・・・でもこの部品はこの1個しかありません。
(脳外にいたころはいくらでも装具屋さんに分けてもらっていたのですが・・・)


 しかし、なぜだか元通り!?!?!




 これぞ「目黒のサンマ」作戦!!
       (要は、ひっくり返しただけ・・・)  (;^_^A 
皮製なので大丈夫でしょ・・・




↑あとは新しいカシメを差し込んで打ち込むだけ。




↑・・・ですが、この内側に入れる当て金が適当なものが見つかりません。
かなり狭い場所なので困りました・・・・(´Å`)


 (o^-’)b でも、裏ワザがあるんです!!
        ここが今回の特集の山場です




ジャーン!!この「階段くん」に手伝ってもらいます。
場合によっては「平行棒くん」でも構いません。




↑このように手すりの角を使わせてもらいます。

   「階段くん」ありがとう!!




↑しっかりと留め具が固定できました。
先ほどのボンドもちょうど乾いてきていましたので、叩いて圧着させ終了です。

車いす中心の方なので、この補修で少なくとも半年〜1年は持つと思います。

通所利用者でしたが喜んで履いて帰られました。装具も嬉しそうです。





                                (介護型リハビリシステム研究所)


〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
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