その他の環境整備【94】


    ウォーカー(歩行車)

      〜ブレーキの調整・その1〜

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    少し前に介護保険がきく歩行車と、きかない歩行車があると特集しましたが、
   今回はその保険がきくタイプのブレーキ調整を行いました。
   施設備品であった為その場で修理しましたが、レンタル品なら業者に連絡すれば
   無料で調整または交換してくれるはずです。
   調子が悪いなと感じたら早めに相談して見てもらいましょう。
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↑この歩行車の片側がブレーキをかけても効きませんでした。
片側ブレーキというのは、急に向きが変わることがあるため
立ち上がり−腰掛け動作などでバランスを崩しやすく非常に危険な状態です。
早速、調整したいと思います。




↑このタイプのブレーキはキャスター部分に、プラスチック爪をくいこませる
という仕組みになっています。これはブレーキ解除の状態です。




↑そして、これがブレーキのかかった状態です。
わずか数ミリの可動部分ですが、この動きが歩行器としての性能を大きく変えます。




↑真横から見るとこのような構造になっています。
右側のワイヤーが上に引っ張られると、
反対の左側が下がって、爪が食い込みタイヤをロックするという仕組みです。




↑このワイヤーの張りをちょっとだけ強くすればブレーキの効きはよくなります。
少しずつ回してブレーキの効きをみながら調節します。




↑すぐ下にあるナットを右に回して緩みを止めます。
緩み止めのナットなのでしっかり止めておくことが大切です。

・・・と思ってワイヤーの反対側(手元側)をチェックすると!




↑緩み止めのネジが完全に(ゆるゆるに)緩んでいました。
この状態はブレーキ不良の原因に直結します。




↑早速、きちっと本体側に回して緩み止めを行います。

・・・以上で調節は終了です。

この時は手元に工具がなくて「プライヤー」と呼ばれるものを使っています。
この道具はネジの角をつぶしたりすることがあるのであまりお勧めしません。
サイズの合った「スパナ」を使われることをお勧めします。






                                (介護型リハビリシステム研究所)

 

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