その他の環境整備【92】
くつずれ対策 その3
〜続・足指(趾)のクッション〜
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この仕事をしていると、時々「靴があたって痛い。何とかしてほしい。」とか、
「痛くて歩く練習ができない。」とか訴えてくる利用者がいらっしゃいます。
足が痛くて歩く練習ができないのでは、リハビリの効果も期待できません。
場合によっては外出すら嫌になり、家(部屋)に引きこもることも考えられます。
外に出なくなる、歩かなくなると刺激が少なくなり認知症が進む恐れがありますし、
脚力が低下して「転倒→骨折」とつながることもあるのです。
たかが靴ずれと甘くみないで、早急に何とかしなくてはいけません。
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靴擦れ(靴ずれ)対策編のその3です。
前回は、指枕のズレを調節したという内容でした。
今回もたまたま似たようなケースに遭遇しました。
複数の対応が必要だったため、2回に分けて特集したいと思っています。
↑今回の足の訴え・・・今回は「外くるぶしの痛み」と「足指の痛み」です。
やはり痛くて立位や歩行訓練が苦痛とのことでした。
↑くるぶし部分には厚手の靴下(ルーズソックス様のもの)を重ね履きしています。
痛みを何とかしたいと自分で工夫したようです。
↑早速、裸足になってもらってチェックします。
くるぶし上部にはアザができています。足指は関節の一部が高くなっています。
その両方に一気にアプローチするわけですが、今回の特集では指枕の続編と
していますので、指の部分だけ取り上げたいと思います。
↑単純に、ここの高い部分を低くしたいわけですが、指全体を下から持ち上げている
黄色いクッションが悪さをしているように感じます。
↑この黄色いクッションです。指を伸ばしておきたいときなどにこのようなクッションを
装着することがあるのですが、あまり用を足していないように見られます。
↑そこで、承諾を得てつま先部分を切り取り、指枕へと改造しました。
↑こんな感じです。これで指を下方向へ逃がすことができます。
↑対策後の状態です。指先全体が下がっているので画的には微妙です。。
ですが、この微妙な変化が靴ずれ対策では大きな変化をもたらします。
次回は外くるぶし(外踝)対策について特集します。
※掲載している内容は1例の紹介であり、あくまで「参考」程度でお願いします。
全般知識がない状態で無理に改造すると取り返しのつかない事態をおこします。
まずはお近くの専門家(医師・義肢装具士・理学療法士など)にご相談ください。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
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