その他の環境整備【76】
歩行車キャスター(構造編)
前回、「歩行車の直進性」についてキャスターの整備方法を特集しました。
・・・ですが、この歩行車(歩行器)そのものの構造にも原因があるのです。
今回は、「キャスターの構造」について簡単に特集したいと思います。
【キャスターの構造】
↑真っ直ぐ走らせようとして横を向いてしまった歩行車。
見辛いとは思いますが、右の画像で4輪のキャスターそれぞれが違う向きに
なっているのがわかりますでしょうか?
この歩行車は4つあるキャスターそれぞれが自由に向きが変わる構造になって
いるのです。
・・・ですから、例えば歩行中に右側へバランスを崩すと、
そのまま右の方に動いてしまいます。ヘタすると転倒の可能性だってあります。
つまり、バランスの悪い方には不向きだと言えます。
バランスが比較的保たれていて狭い場所(トイレやエレベーターベッド脇など)で
横移動をするケースが多い場合はおすすめではあります。
では、横方向へのバランスが悪い方が使う歩行車とはどのようなものでしょう?
実は、見てしまえば何てことはないのですが・・・
↑これが直進性が良く、横へのバランスが安定しているタイプです。
違いは、後輪が2輪とも首が動かないように固定されている点です。
(以前は後輪1輪だけが固定されているものも見かけたことがあります。)
これだけで大分操作が違いますから試してみることをお勧めします。
【その他】
他には、このキャスターに抵抗をかけられるものや、ブレーキがついているもの、
幼児の歩行車みたいに腰掛けのついているものまで色々とあります。
歩行車のタイプ選別や、高さの調整はできれば専門家にお願いしましょう。
サイズや、肘掛けの高さ、姿勢(ポジション)、歩き方など、
個人によって処方が異なることがあります。
歩行車には肘掛けの高さを調整するネジなどがついていますので、
しっかり締まっているか確認しましょう。
緩めて下げる時も指を挟まないように気をつけましょう。
(私は以前、錆びたのを下げようと全体重をかけて、思いっきり指を挟みました。
大変痛いですし、ヘタすると骨折します。)  ̄∇ ̄;)
血豆ができました。はっはっは・・・
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
←腰掛け椅子のついた歩行車。
これは、車椅子?!歩行車?!